25年6月3日台湾中国の対台湾政策を管轄する国務院台湾事務弁公室(国台弁)でこのほど人事異動があり、中国共産党中央対外連絡部(中連部)の趙世通・元部長補佐が仇開明氏の後任として副主任に任命された。昨年、中国外務省領事局の局長だった呉璽氏が副主任に就任したのに続くもの。1人を除き国台弁幹部がすべて外務省出身者という前例のない構成となった。

 香港メディアの星島日報によれば、2008年以降の国台弁主任は、王毅現外相らいずれも外務省出身者。中国が台湾問題を「内政」と位置付けつつも、実際には米中対立を背景とする外交問題であることが明白だという。

 国台弁副主任は複数おり、以前は内部登用が多かったが、近年はこの慣習が崩れ、2年で連続して外務省系の人材が起用されている。呉璽は駐米大使館の公使経験があり「米国通」とされる一方、今回の趙世通は「日本通」とされている。

◇出典

https://www.chinatimes.com/newspapers/20250603000718-260303?chdtv