中国訪問中の台湾の馬英九元総統は26日、敦煌研究院で開かれたイベントで演説し、準備した原稿を離れて「平和的・民主的統一」を呼びかけた。さらに馬元総統は、平和とは武力威嚇を用いないこと、民主とは台湾人民の意志を尊重することだと説明した。台湾メディアの中時新聞網が伝えた。
中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の宋涛主任がその場で「台湾の将来は両岸の中国人の子女が共同で決める」と応じた。
宋主任は演説で「馬英九先生は良い意見を述べた」と評価し、三つの観点を示した。第一に「強い中華文化への自信を持ち、中華文化の文脈を共に守る」ことを挙げ、大陸だけでなく台湾でも中華文化が根付き、生活や価値観に浸透していると強調した。第二に「深い中華文化のつながりを基礎に両岸交流を促進する」ことを掲げ、民進党の妨害があっても台湾住民の平和や交流を望む主流の民意は変わらず、台湾同胞が民進党の妨害を突破して積極的に交流するよう呼びかけた。
第三に「揺るぎない中華文化の立場を持ち、台湾独立と外来の干渉に断固反対する」ことを強調し、国家統一は中華文化の精神の重要な要素だと主張。民進党が外部勢力と結託して中国の統一や中華民族の復興を阻もうとしていると非難し、「一つの中国原則」と「九二共識」を堅持し、両岸関係の未来を両岸中国人の手で握り、中華文化を共有する理想を胸に民族の偉大な復興を実現しようと訴えた。
◇出典
https://www.chinatimes.com/realtimenews/20250626003914-260409?chdtv