張総裁2 台北市の台湾大学で24日午後行われた中国本土系の音楽イベント「中国の新しい歌声・上海台北音楽祭」をめぐり、抗議の学生と中台統一派の政党「中華統一促進党」のメンバーが衝突する事件が起きました。〈写真は聯合報のキャプチャー)

 27日付聯合報によると、学生側は4人が棍棒で殴られ負傷したことが分かり、台北地方法院検察署は26日、同党の張安楽総裁ら5人を取り調べました。

 同署は27日、張総裁らに対し殺人未遂容疑で10~25万元(約37万~93万円)の保釈金支払いと出国禁止を命じました。

組織犯罪や資金流入有無も捜査

 ニュースメディアの新頭穀によると、検察は同党の今回事件を治安事件として重視。専門捜査班を組織して、特定の政党やマフィアが暴力的な集団で市民活動を妨害していなかったか、組織犯罪や国外からの資金流入がなかったか調べると発表しました。

 また、専門捜査班は警察や法務部調査局のマネーロンダリング(資金洗浄)部門を指揮し、張安楽総裁や中華統一促進党の実態解明を行います。活動状況、メンバーと行動、資金の流れを調査し「反組織犯罪条例」、「政治献金法」に違反していなかったかも捜査する方針を明らかにしました。