中国が台湾海峡上空の民間機用航路「M503北上航路」を一方的に使い始めたことに反発し、台湾交通部民用航空局は18日、今年の春節(旧正月)期間中の臨時運航を申請していた中国側の176便の許可を当面見送ると発表しました。帰省客ら約5万人が影響を受けると見られます。蘋果日報が伝えました。(写真は蘋果日報のキャプチャー)
「M503北上航路」は、中国が15年、航路の混雑を理由に開設しましたが、台湾海峡中間線の東側空域を通るため台湾が反対していました。
中国側は1月4日、一方的に同航路の使用を始めたため、台湾民航局が航空会社80社に書簡を送り、同航路を含む4航路を使わないよう要請していました。
しかし、多くの航空会社が運航を続けています。中国東方航空と厦門航空の便が最も多く、台湾民航局が不許可にした176便はすべて両航空会社のものでした。
中台の航空当局は2月2日~3月2日、上海、北京、広州など超繁忙な空港を除き、臨時便の運航を無制限に認めることで合意していました。中台の航空会社が1月3日、臨時便489本の運航を双方の当局に申請していました。