台湾国防部傘下の兵器工場「205廠」が生産する9ミリ拳銃弾が、品質が不揃いである上、価格が高すぎるとして、国軍と行政院海岸巡防署(海巡署)を悩ませています。国防部はついに、米軍から300万発の購入を決めました。台湾国防省が米軍から拳銃弾を買うのは30年ぶりとのことです。ニュースサイトの上網が伝えました。
拳銃弾の価格は、米国製が1個6.1元(23円)、台湾の205廠製が15元と2倍以上。お国のため、身びいきで国内工場を甘やかすことはやめ、半分は米国製とすることに転換し、拳銃弾については既に米国に打診しています。拳銃弾は、陸軍、憲兵、海軍陸戦隊の特殊部隊に配備されます。
テロ、市街戦訓練強化で拳銃弾消費4倍に
台湾国防部は今年、拳銃弾の訓練での使用量を従来の4倍に増やすことを許可しています。反テロリズムと市街戦の訓練強化を計画しているためで、9ミリ拳銃弾600万発が必要となるとのことです。
上報によると、台湾製5.56ミリ小銃弾は、価格が低く品質が高いと評価が高く、イラク戦争の際は米軍に輸出されるほど。拳銃弾の低品質は意外感を持たれているそうです。
5.56ミリ小銃弾は製造設備が1990年代に輸入した外国製。これに対し拳銃用9ミリ弾は、205廠の自製設備で製造されています。価格が高い上、弾づまりを起こすそうで評判が良くなく、遂に米国製が輸入されることになりました。