2018 年2月23日kenpei 首都台北の防衛を強化し、中国人民解放軍による台湾総統斬首作戦を防ぐためとして、国防部はこのほど、従来の憲兵警衛小隊を拡充して編成した「憲兵即応中隊」の装備内容を明らかにしました。ETtоdayが伝えました。(写真は星島日報のキャプチャー)

 憲兵即応中隊は、3個小隊で編成。各小隊は機動・防空・対装甲の3個分隊に分かれています。国防部によると、このうち防空分隊の戦力は1個旅団に匹敵するそうです。

 防空分隊は、米国製の携帯式防空ミサイル「スティンガー」3台を装備。射程距離4.8キロメートルで、赤外線誘導装置を備えています。敵軍の降下部隊を運ぶヘリコプターや輸送機に対処し、斬首部隊の侵入を阻止します。

 対装甲小隊は、国産対戦車ミサイルを装備。射程距離は400メートル以上で、400ミリの装甲を貫く能力があります。中国軍の99式戦車には不十分ですが、その他の軽戦車や装甲車には十分対処できるそうです。

 機動小隊は、大型バイク部隊が主力で急速に移動できます。「雲豹」装甲車も装備する予定。対空挺部隊や対特殊部隊向けの各種武器や情報機器を備えています。

 ただ、退役陸軍中佐の黄竣民氏は「台湾軍の思想は保守的」とし、中国軍の脅威を前に特殊作戦用装備が不十分だと指摘しています。米特殊作戦軍(SOCOM)などに比べ、装備が見劣りするそうです。