2018 年3月12日タン台湾の異才の閣僚、デジタル担当相の唐鳳(オードリー・タン)政務委員(閣僚級)が10日、ローマ法王庁(バチカン)が主催する科学技術セミナーに出席しました。バチカンと中国が司教任命を巡って歩み寄り、関係修復が進んでいる敏感な時期の訪問だけに、注目を集めました。上報が伝えました。(写真は上報のキャプチャー)

 セミナーは、人工知能(AI)時代に必要となる新しい倫理などについて話し合いを行います。唐政務委員は、デジタル技術が台湾の民主化をいかに助けたかを話す予定だということです。

 唐政務委員は、今回の訪問がバチカンと台湾との国交を強化する意図があるのかとの質問に「テーマは人工智能で、世界の専門家と意見交換のため」とだけ答えました。ただ、委員が発言の際、手にしたiPad(アイパッド)の背面には、台湾とバチカンの国旗が書かれていました。

台湾がどのように民主制に転換かを紹介

 唐政務委員は、台湾がいかにして権威主義的、全体主義的な政治から別の政治モデルに転換したかを語りました。台湾の民主化の紹介が主な目的だったため、中国の批判はしませんでした。

 唐政務委員は、台湾が出席を拒否された昨年12月の国連のインターネットガバナンスフォーラム(IGF)ロボットを使って参加し大きな話題となりました。今回は、自らの出席となり、中国の反応が注目されます。

★参考情報★
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
パナマ断交ドミノ倒しの始まりか、欧米メディア「次はバチカン」