台北市は、世界72主要都市の気候災害への対応力を比較した調査で、レジリエンス(回復力)が低い方から10番目、全体では63位となった。調査は、米国の気候情報会社AlphaGeoが2026年3月25日に公表した。気候災害にさらされる度合いだけでなく、防災インフラや政策などによって被害をどの程度抑えられるかを評価した。
一部の台湾メディアは台北を「最下位」と報じたが、AlphaGeoの公開資料に基づく72都市の一覧では、台北はレジリエンスが低い方から10番目である。最下位に相当するのはインドのアーメダバードとパキスタンのハイデラバードで、いずれも「レジリエンス調整後リスク」の数値が最も高かった。
洪水や高温など6種類の危険を評価
調査はAlphaGeoの「気候リスク・レジリエンス指数」を使用した。内陸洪水、沿岸洪水、高温、干ばつ、山火事、ハリケーン級の強風という6種類の気候上の危険について、対策を講じない場合の物理的リスクを算出。その上で、各都市の防災インフラや地域の適応能力を反映し、対策後に残るリスクを数値化した。
数値が低いほど、災害にさらされる度合いが低いか、既存の対策によって被害を抑えられると評価される。調査結果は都市全体の平均値であり、同じ都市でも地区や道路によって危険度が異なる点には注意が必要だという。
レジリエンスが最も高い都市は米国のシカゴだった。沿岸災害や熱帯低気圧の影響を受けにくい地理的条件に加え、防災インフラが整備されていることが評価された。2位以下はエチオピアのアディスアベバ、オーストラリアのメルボルン、スペインのバルセロナ、トルコのアンカラと続いた。
一方、レジリエンスが低い都市には南アジアの大都市が多く、アーメダバード、ハイデラバード、ムルターン、ダッカ、ラホール、コルカタが上位6都市を占めた。高温への強い暴露と、リスクの大きさに対して適応策が十分な効果を上げていないことが主な要因とされた。
台北では短時間豪雨による浸水相次ぐ
台北市では2026年6月、短時間の激しい雨による浸水被害が続いた。6月18日には中正区で10分間に34ミリ、大安区で1時間に96ミリを観測し、市内で75件の浸水通報があった。同月25日の豪雨では、翌朝までに196件の災害通報が寄せられ、うち128件が浸水だった。
市の雨水下水道は1時間当たり78.8ミリの降雨に対応する設計だが、それを上回る局地的な豪雨が発生している。市は中山、士林、円山、百齢の4集水区域で、対応能力を同88.8ミリに引き上げる排水・貯留施設の整備を進めている。今回の順位は、台北に対策が存在しないことを意味するものではなく、気候災害への暴露度と、現行対策を考慮した後になお残るリスクを都市間で比較した結果である。
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出典
- How Climate Resilient Are the World’s Largest Cities?
- Climate Risk and Resilience Index
- Ahmedabad and Kolkata are the worst prepared for climate disasters, per a new study
- 全球72城「氣候災害韌性」排名曝!台北竟最後一名…「這1點」小粉紅又崩潰
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