台湾・嘉義の有名火鶏肉飯店で集団食中毒か 12人中11人が下痢、2店舗が休業

台湾・嘉義市の有名火鶏肉飯(七面鳥肉飯)店「阿宏師火鶏肉飯」で、食事をした家族12人のうち11人が下痢や腹痛などの症状を訴え、嘉義市衛生局が食中毒の疑いで調査している。4人が嘉義基督教医院を受診した。衛生局は店舗を立ち入り検査し、食材を採取して原因を調べている。検査結果はまだ出ておらず、食中毒と確定したわけではない。

聯合報や民視新聞などによると、家族12人は8月29日、嘉義市東区の「阿宏師火鶏肉飯」呉鳳店で食事した。

家族は提供された七面鳥肉の一部がピンク色だったため、加熱が十分か店側に尋ねたが、店側から「正常だ」と説明されたという。その後、帰宅してから12人のうち11人に相次いで下痢や腹痛などの症状が出た。聯合報によると、このうち4人が嘉義基督教医院を受診した。

店側「手袋の管理不十分で交差汚染の可能性」

問題が表面化した当初、店側は、同様の症状を訴える別の客はいないとして、インターネット上での中傷ではないかとの見方を示していた。民視新聞は8月31日、店側がこうした主張をしていたと伝えた。

しかし、店側はその後声明を発表して謝罪。内部調査や衛生当局との確認の結果、従業員が鶏肉を扱う際に使用する手袋について、洗浄や交換の手順が標準作業規定通りに徹底されておらず、食材の交差汚染につながった可能性があるとの見方を示した。ただ、これは店舗側による初期判断であり、食中毒の原因が確定したものではない。

店側は8月28~30日に呉鳳店または光華店で食事し、下痢などの体調不良が生じた客を対象に、レシートを提示すれば飲食代の3倍を補償すると発表した。医療機関を受診した場合は、診療証明書や領収書に基づき食品安全保険による補償手続きを行うとしている。

衛生局が2店舗を検査、食材を採取

嘉義市衛生局は、ネット上の投稿や報道を把握した後、呉鳳店と光華店の2店舗を立ち入り検査した。店内の衛生管理に一部不備が確認されたとして改善を求めるとともに、食材を採取して検査を進めている。医療機関からは4人が下痢などで受診したとの通報を受けている。

営業停止を巡っては報道に違いがある。8月31日の民視新聞や鏡週刊は衛生局が店舗に営業停止と消毒を命じたと報じた。一方、9月1日の聯合報は、店側が8月31日から呉鳳店と光華店を自主的に1週間休業したとしている。聯合報によると、休業期間中に専門業者による店舗、設備、食器の清掃・消毒を実施し、従業員に食品衛生手順の再教育を行う。

衛生局は1週間後に再び店舗を検査し、指摘した問題が改善されたことを確認した上で営業再開を認める方針。食材などの検査結果は現時点で判明しておらず、11人の体調不良と店舗の料理との因果関係については、今後の調査結果を待つ必要がある。

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