台湾の中央通信社によると、李強首相は5日、第14期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で行った政府活動報告で、台湾に関連して「一つの中国の原則と『92コンセンサス』の堅持を強調した。2023年の同報告にあった「平和統一」の文言は消える一方、「外来の干渉に反対する」との表現が加わった。
台湾・致理科技大の張弘遠副教授によれば、「外来の干渉に反対する」は、米国や日本による台湾問題への干渉に対する警戒心を表現した。台湾に絡み中国は近年、同様の文言を多様している。今回も特に深読みする必要はないという。
台湾・政治大学東亜研究所の王信賢・特聘教授によれば、今回の中国首相の政府活動報告は「言うべきことをみな言った」という感じ。「外来の干渉に反対する」も特別な意味はないとみられる。

◇参考情報

中國政府報告涉台內容 增「反對外來干涉」描述 | 兩岸 | 中央社 CNA
中國2024政府工作報告今天釋出,涉台部分強調「堅持一個中國原則和『九二共識』」;相較去年政府工作報告內容,「和平統一」沒有出現,增加了「反對外來干涉」描述。