台南の派出所前で無差別刺傷事件が発生 失恋したマッサージ師の凶行

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全体のタイトル:台南の派出所前で無差別刺傷事件が発生 失恋したマッサージ師の凶行と台湾社会の反応

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Meta description:2026年2月3日、台南市南区の金華派出所前で、通行人2人が刃物で次々と襲撃される無差別刺傷事件が発生した。犯人は付近の足療店に勤務する29歳の男で、失恋による精神的不安定が背景にあるとみられる。警察官の目の前で起きた戦慄の事件の経緯から、容疑者の供述、被害者の容体、そして行政の対応まで、1000字を超える報道文形式で深く考察する。

派出所の眼前で起きた惨劇と迅速な制圧劇

 2026年2月3日午後8時12分ごろ、台南市南区の市警第六分局金華派出所前の交差点で、平穏な夜の街を一変させる凶行が起きた。付近の足療店(フットケア店)に勤務する男(29)が、仕事道具である全長約20センチの金属製足療刀(角質削り刀)を手に、路上で通行人を次々と襲撃した。

 事件は警察組織の末端を担う派出所の目と鼻の先という、あまりに大胆かつ異常な状況下で展開された。まず被害に遭ったのは、金華路の横断歩道を渡ろうとしていた男性(63)と女性(32)の2名である。男は正面から男性の腹部を突き刺し、続いて女性の背中を切りつけた。腹部を貫通する重傷を負った男性は、鮮血を流しながらも必死の思いで数十メートル先の金華派出所へ駆け込み、「刃物を持った男がいる!」と叫び声を上げた。

 通報を受けた当番の王聖豪巡査が即座に屋外へ飛び出すと、そこには依然として凶器を振り回し、さらなる標的を探す男の姿があった。目撃者の証言によれば、王巡査は男が刃物を保持している危険な状況下で怯むことなく、鮮やかな「大外刈り」を見せて男を地面に叩きつけた。続いて李文中副所長ら計5人の署員が一斉に加勢し、数分足らずで男の武器を取り上げ、身柄を確保した。この迅速な対応により、さらなる犠牲者の発生は未然に防がれた。

容疑者の背景と「失恋」による精神的困窮

 台南市警察局第六分局による調査が進むにつれ、男の不可解な犯行の背景が浮き彫りになりつつある。男は昨年12月に現場付近の足療店で働き始めたばかりで、周囲からは「穏やかで弱々しい性格」と評されていた。しかし、最近になって同じ業界で働く恋人と破局したことをきっかけに、情緒不安定な状態が続いていたという。仕事中も意識が朦朧とするなどの異変が見られ、周囲も懸念を抱いていた。

 また、男には以前からメンタルクリニックへの通院歴があり、抗うつ薬を服用していたことも判明した。しかし、最近は自らの判断で服用を中断していたという「断薬」の事実が確認されている。2026年2月4日の送検直前、男は落胆した様子で「自分でもなぜやったか分からない。当時は意識が朦朧としていた」と供述しており、特定の殺意や計画性に基づいた犯行というよりは、精神的な限界を迎えたことによる衝動的な「無差別攻撃」の側面が強いとみられる。

 警察は当初、被害者との面識がなく明確な殺害動機が立証しにくいことから傷害罪を主文として2月4日に男を送検したが、検察当局は事態を重く見ている。殺人未遂の疑いも視野に入れつつ、犯行の残忍性と社会への影響、さらに再犯や逃亡の恐れがあるとして、同日中に台南地裁へ勾留を請求。裁判官はこれを受理し、男の身柄は拘置施設へ移された。

社会への衝撃と行政による被害者支援

 事件翌日の2月4日、台南市の黄偉哲市長は第六分局を訪れ、命がけで凶行を阻止した5人の警察官を直接表彰した。黄市長は「警察署の目の前でこのような悪質な犯行が行われたことは極めて遺憾であり、いかなる理由があろうとも容認できない」と強い口調で批判し、司法機関に対し迅速かつ厳正な捜査を求めた。

 また、今回の事件で重傷を負った男性は、日雇いの肉体労働で生計を立てていたことが分かっている。腹部貫通という重傷のため、国立成功大学医学部附設病院の集中治療室(ICU)で現在も治療が続いており、今後の就労への影響も懸念される。これを受け、市社会局は慰問金の支給や法律相談に加え、生活面での長期的な支援を約束した。背中を刺された女性についても容体は安定しており、命に別状はないと発表されている。

 台湾では近年、公共の場での無差別襲撃事件が社会問題となっており、そのたびに防犯体制の強化と精神保健ケアのあり方が議論されてきた。本事件は、警察官の眼の前で起きたという特殊なケースではあるが、精神的な孤立や経済的困窮、そして「断薬」というリスクが、いかに容易に重大犯罪へと直結するかを改めて突きつける形となった。

[出典] 快訊/台南晚間隨機砍人!3人受傷「1人大量出血」送醫 兇嫌也受傷 台南隨機砍人釀3傷 嫌犯稱「不知為何動手」傷害罪送辦 台南失戀抓狂隨機傷人 按摩師羈押

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