桃園国際空港でティーウェイ航空機がタイヤ脱落。滑走路が100分間閉鎖
2026年2月8日午後3時52分頃、韓国の済州島から台湾の桃園国際空港へ到着したティーウェイ航空(徳威航空)TW-687便が、着陸時に右側主脚のタイヤを脱落させるという極めて稀な事故が発生した。当該機は無事に着陸したものの、脱落したタイヤや破片などの異物除去、および滑走路の安全確認のために北滑走路が緊急閉鎖された。
この閉鎖は、旅客機の発着が集中するピーク時間帯に重なった。北滑走路が午後5時35分に再開されるまでの約100分間、桃園空港の発着スケジュールは大幅に乱れることとなった。
「メーデー」が相次ぐ異例の事態。燃料不足に陥った後続3機
今回の事故が重大視されているのは、単なる機材トラブルに留まらず、空港全体の運用に深刻な影響を及ぼした点にある。滑走路の閉鎖に加え、ベトジェットエア(越捷航空)が誘導路を誤進入するトラブルも重なり、上空では待機する機体が溢れる混雑状態となった。
その結果、午後6時52分からのわずか8分間(あるいは10分間)という極めて短い間に、後続の3機が相次いで緊急事態を知らせる「メーデー(Mayday)」を宣言した。緊急信号を発信したのは、エバー航空(長栄航空)のBR392便とBR007便、および香港航空のHX260便である。いずれも長時間の上空待機によって燃料が枯渇寸前となり、優先着陸を求める必要があった。航空管制の優先誘導により、3機は最終的に無事着陸し、惨事は回避された。
迫る春節のピーク。問われる空港の安全管理と対応能力
台湾の運輸安全調査委員会(運安会)の調査によれば、緊急事態を宣言した3機が着陸した際の予備燃料は、いずれも国際規定の最低基準を上回っていた。しかし、国際民間航空機関(ICAO)の規定では、残燃料で15分以上の飛行が保証できない場合などにパイロットはメーデーを呼称することが定められており、現場の操縦士が状況を鑑みて下した判断は尊重されるべきものといえる。
一方で、桃園空港では2月13日から、1日の旅客数が16万人を超える春節(旧正月)の混雑ピークを迎える。帰省や旅行客が急増する直前に発生した今回の連鎖的トラブルを受け、空港の安全体制や突発的な事故への応急能力を不安視する声が上がっている。
交通部民航局はタイヤ脱落の原因調査に着手しており、桃園国際空港会社は、滑走路の巡回頻度引き上げやFOD(落下物)防護作業の強化を表明した。過密なスケジュールの中でいかに安全を担保するか、空港運営の真価が問われている。
[出典]
[関連情報]
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