■ 深夜の繁華街を襲った爆風 通行人ら6人が負傷
新北市板橋区重慶路の繁華街、府中地区にある雑居ビル2階の飲食店「定食8」と「爭鮮」で8日午前0時57分ごろ、ガス漏れが原因とみられる爆発が発生した。付近を歩いていた通行人ら6人(女性5人、男性1人)が負傷し、このうち4人が軽傷で搬送された。別に爆風の衝撃で体調不良を訴えた女性1人も搬送された。負傷者はいずれも命に別状はない。店舗はすでに閉店後で、店内に客や従業員はおらず、上階の住民7人が消防隊の誘導で避難した。
■ 2階フロアの内装が吹き飛び、窓と扉は全壊
爆発の衝撃で、2階フロア約147平方メートルの内装や設備が外側へ吹き飛び、窓や扉は全壊した。ガラス片や金属片、木材の残骸は道路一帯に飛散し、被害範囲は約200平方メートルに達した。道路向かいの飲食店にも破片が飛び込み、周辺は一時封鎖された。
現場のビルは住商混合型で、飲食店が密集する区画に位置する。爆発後は建物全体の構造安全性が懸念され、工務局が入り被害状況を確認。環保局は周辺道路の清掃を急ぎ、通勤時間前までに基礎復旧を完了させた。
■ 爆心地は共用厨房か ガス漏れの可能性が高い
爆発地点は2店舗が共用する厨房付近とみられ、従業員休憩室が引火位置となった可能性も指摘されている。現場では大型ガスボンベ3本と小型1本の計4本が連結された状態で見つかったが、違法使用や即時の漏洩は確認されていない。消防局の初動判断では、ガス漏れが原因となった可能性が最も高いという。
台北圏の飲食店では、厨房のガス配管やボンベ接続部の老朽化・不備が事故の引き金となるケースが多く、今回の事故でも設備管理のあり方が問われている。
■ 消防局が29台88人を出動し、残骸除去と安全確認を実施
消防局は通報を受け、29台の消防車両と88人の隊員を出動させた。現場では残骸の除去、ガス供給の遮断、建物内部の安全確認を実施し、二次被害の防止を最優先に作業を進めた。
火災は発生せず、爆発後の延焼リスクは回避された。周辺地域では深夜にもかかわらず複数の住民が避難し、消防による安全確認が完了するまで区域内への立ち入りが制限された。
■ 住商混合ビルの脆弱性が浮き彫りに
府中商圈のような繁華街では、住居と飲食店が同じ建物に混在するケースが多く、ガス設備の故障や漏洩は生活エリアにも直結する。爆発の衝撃音は周辺に大きく響き、住民からは「窓が揺れた」「破片が道路に散らばり恐怖を感じた」などの声が相次いだ。
行政当局は、商業密集地におけるガス設備点検の強化、老朽化配管の更新、違法改装の取り締まりを進める方針だ。今回の事故は、都市部の安全管理における課題が放置できない段階にあることを示した。
[出典]
- https://tw.news.yahoo.com/%E6%9D%BF%E6%A9%8B%E5%A3%BD%E5%8F%B8%E5%BA%97%E5%87%8C%E6%99%A8%E7%AA%81%E6%B0%A3%E7%88%86-3%E5%A5%B3%E8%B7%AF%E9%81%8E%E8%A2%AB%E7%82%B8%E9%A3%9B%E9%80%81%E9%86%AB-224500454.html
- https://video.ltn.com.tw/article/cwV4eGt127s/PLI7xntdRxhw03nlbog26AEgBkNoCHWcv-
- https://www.stheadline.com/china-taiwan/3524925/
