台湾の中央通信社によると、米国防総省は、19日に公表した中国の軍事力に関する年次報告書の中で、台湾防空識別圏(ADIZ)に侵入した中国軍機の数が2022年は前年比で79%増えたと指摘した。中国は台湾への外交と政治、軍事面での圧力を引き続き強めているという。
年次報告書は、台湾国防省のデータをもとに、22年に台湾のADIZに侵入した中国軍機は前年比79%増の1737機だったと指摘。侵入機の種類も多様化しているとした。台湾国防省の昨年9月以降の発表によると、ADIZ侵入機の10%が無人機だった。
年次報告書によれば、昨年8月、米連邦議会下院のペロシ議長(当時)が台湾を訪問した後、中国軍機250機が台湾のADIZに侵入。台湾周辺で活動する中国軍艦も13隻を数えた。台湾周辺にミサイルを発射し、うち4本は台湾上空を通過した。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/aopl/202310200016.aspx