石平氏が訪台、中国の罵倒を一蹴「台湾は独立国家だ」制裁を逆手に主権の証明

安全保障

中国の制裁を逆手に取った「台湾は独立国家」の証明

2026年1月6日午前、中国政府から制裁を科されている日本維新の会の石平(せき へい)参議院議員が、台北の松山空港に到着した。石氏は到着直後の記者会見で、「中国から入国を禁止されている私が、こうして無事に台湾の地を踏めた事実は、中華民国と中華人民共和国が完全に異なる国家であることの揺るぎない証拠だ」と強調した。さらに、「台湾は決して中国の一部ではない。台湾は台湾であり、台湾は中華民国だ」と述べ、自身の訪台が台湾の主権を世界に示すデモンストレーションであることを鮮明にした。

今回の訪台は、台湾の「インド太平洋戦略シンクタンク」による正式な招待に基づくものである。石氏は昨年12月31日の時点で、新年早々の訪台計画を公表していた。その際、中国から制裁を受けている身でありながら台湾に入国できるという矛盾を突き、「台湾が中国とは無関係の独立した国家であることを証明する」と宣言していた。この挑発的な行動に対し、中国当局は極めて感情的な反応を見せている。

中国外交部の「口汚い反撃」と日中間の激しい応酬

石氏の言動に対し、中国外交部は異例とも言える激しい言葉を浴びせている。昨年12月末、訪台計画について問われた林剣報道官は、石氏を「人間のクズ(敗類)」と呼び、「あのような敗類の醜悪な言行は、評するに値しない」と罵倒した。さらに1月6日の定例記者会見でも、毛寧報道官が「小物のたわ言(狂言)」と一蹴した。これら中国当局による人格否定に近い非難に対し、石氏は「(中国側が)言いたければ言えばいい。私は一向に構わない」と余裕を見せ、SNSのプロフィール欄に「中国から制裁された最初の国会議員」と加筆するなど、強硬姿勢を崩していない。

石氏がこれほどまでに中国の神経を逆撫でする理由は、その経歴と発言の鋭さにある。1962年に四川省で生まれ、北京大学を卒業した石氏は、1989年の天安門事件を機に日本への定住を決意し、2007年に日本国籍を取得した。以降、一貫して中国共産党を厳しく批判し続け、2014年には中国官報系メディアから「漢奸(売国奴)」と名指しされた。昨年7月の参院選で初当選すると、「中国の脅威から日本を守る」を核心公約に掲げ、尖閣諸島や台湾問題が日本の安全保障に直結することを訴えてきた。中国政府は昨年9月、石氏が台湾や尖閣、歴史認識などで「謬論(誤った説)」を流布したとして、入国禁止や資産凍結の制裁に踏み切ったが、これはむしろ石氏の政治的影響力を裏付ける結果となっている。

日台防衛協力の強化と今後の政策意図

今回の4日間にわたる滞在は、単なる政治パフォーマンスに留まらない。石氏は滞在中、「インド太平洋戦略シンクタンク」主催のセミナー「いかに中国と向き合うべきか?」に出席し、元米国務省顧問の余茂春氏や楊海英氏、台湾の沈伯洋立法委員らと対談する。ここでの議論の焦点は、台湾海峡情勢の変化に合わせた「日台防衛協力」の具体的な強化策である。

石氏は、台湾有事が沖縄をはじめとする日本の安全に直結すると考えており、政治の責任は有事を未然に防ぐための抑止力構築にあると説く。滞在期間中には、林佳龍外交部長(外相)への表敬訪問や総統府の視察も予定されており、日本の現職国会議員として、より踏み込んだ日台の意思疎通を図る構えだ。

中国による制裁、そして外交部による度重なる罵倒は、石氏の訪台を止めるどころか、かえって国際社会に対して台湾の「事実上の独立」を印象付ける形となった。今後、石氏が提唱する「対中強硬路線」が日本の国会や安全保障政策にどのような影響を与えるのか、その動向から目が離せない。

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