台湾の蕭美琴副総統は9月11日、イタリア南部のヴェントテーネ島で開かれた「第2回ヴェントテーネ欧州自由・民主主義会議」に出席し、台湾には世界各国と交流し、国際社会で声を上げる権利があると訴えた。林佳龍外相も同行した。中国外務省は同日、蕭氏の訪問を巡りイタリア側と欧州連合(EU)側に「厳正な申し入れ」を行ったと発表した。
今回の訪問は事前に公表されず、蕭氏が現地入りした後に明らかになった。会議を主導した欧州議会のピナ・ピチェルノ副議長は、蕭氏の参加について中国側からの妨害を避けるため公表を控えていたと説明。中国を含め、誰もヴェントテーネで誰が発言できるかを決めることはできないとの立場を示した。イタリア通信社ANSAも10日夜、蕭氏の到着を報じた。
蕭氏「台湾には友人をつくる権利がある」
蕭氏は11日の会議で、台湾からヴェントテーネ島まで海・陸・空の交通機関を乗り継ぎ、約27時間を要したと説明した上で、台湾にも他の国や地域と同様に友人をつくり、友人と話し、共通の課題について志を同じくするパートナーと協力する権利があると強調した。
会議は9月10~12日に開催された。ピチェルノ氏が2025年に立ち上げたもので、権威主義への対応や自由、民主主義の擁護をテーマとしている。2026年の会議には、2022年のノーベル平和賞を受賞したウクライナの「市民自由センター」代表オレクサンドラ・マトイチュク氏らも参加した。ヴェントテーネ島は、第2次世界大戦期に反ファシズムの知識人らが流刑された歴史を持つ。
中国「イタリア・EU側に厳正な申し入れ」
中国外務省の毛寧報道官は11日の定例記者会見で、中国側は蕭氏のイタリアでの会議出席を巡って、イタリア側とEU側に厳正な申し入れを行ったと明らかにした。
毛氏は、民進党当局と一部の政治家が「民主」「自由」を掲げながら外国を利用して台湾独立を図っていると非難。中国と外交関係を持つ国と台湾との「いかなる形式の公式往来」にも反対すると従来の立場を改めて示し、「一つの中国」原則は中国・イタリア関係と中国・EU関係の政治的基礎だと主張した。新華社も同日、中国外務省の発言を伝えた。
香港の香港01と東網も、中国側の抗議と蕭氏の訪問を報じた。香港01はロイター通信の報道として、イタリアのアントニオ・タヤーニ外相は今回訪問した台湾側関係者とは会談しないと伝えている。ロイターもイタリア外務省や首相府との公式会談は予定されていないとしており、今回確認されている訪問の中心は民主主義会議への出席だった。
イタリアは台湾と正式な外交関係を持っていない。台湾の外相らが欧州を訪問する例はあるが、副総統級の現職高官による欧州訪問は比較的少ない。蕭氏にとっては2025年11月にベルギー・ブリュッセルで対中政策に関する国際議員連盟(IPAC)の会合に出席して以来、副総統就任後2回目の欧州訪問となった。
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出典
- 歐洲議會副議長:台灣副總統蕭美琴抵達義大利 北京無權干預
- Taiwan has right to make friends despite Chinese pressure: VP Hsiao
- 2026年9月11日外交部发言人毛宁主持例行记者会
- 外交部:一中原则是中意关系、中欧关系的政治基础
- 蕭美琴赴意大利出席論壇 中方提嚴正交涉 北京斥:四處蹭熱度
- 蕭美琴出席民主論壇 意大利稱因大陸干預未事先公布
- Picierno (Sp-Renew), ‘la vicepresidente Taiwan a Ventotene, non decide Pechino’
- Taiwan’s vice president on rare Europe visit which China calls ‘despicable’
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(2026年9月14日)
