台湾メディアによると、台湾国防省は19日、中国の観測用の気球1個が18日午前、台湾北部基隆沖110カイリ(約204キロ)台湾海峡中間線北端で発見したと発表した。国防省は17日にも、中国の観測用気球2個を同じ地点で発見しており、2日連続で3個のとなる。いずれもまもなく消失した。
19日付台湾紙・自由時報(電子版)によると、台湾の軍事専門家は、高度や距離から台湾に危害を加える恐れはなく、台湾を威嚇する目的と指摘している。シンクタンクの国防院国防戦略資源研究所の蘇紫雲所長によれば、気球が気象観測用かスパイ目的かは大きさで分かるが、台湾国防省がサイズを公表しておらず判断できないという。