収賄事件で台北前市長初出廷 起訴容疑すべて否認

 25年3月21日柯文哲台湾の中央通信社によると、台北市の柯文哲前市長が、ショッピングセンター「京華城」の容積率引き上げをめぐる収賄や、政治献金の横領などの容疑に問われた事件の公判が20日、台北地方法院(地裁)で行われ、収監中の柯文哲前市長が初めて出廷した。(写真は中央通信社のサイト)

 柯前市長は「利益供与や収賄、公的資産の横領はしていない」と全面否認した。また、取り調べの際に林俊言検察官から「あなたの携帯用ハードディスクにわいせつ映像がある」と脅迫され、自白を強要されたと主張した。

 柯前市長は、第2野党、台湾民衆党の前主席。民衆党は「柯文哲氏に対する司法の不公正は、個人攻撃ではなく、政治的な迫害であり、司法制度そのものの信頼を揺るがす問題だ」と批判、今後も司法の公正を守るために行動すると表明した。

 事件を巡り検察は、柯氏が便宜を図る見返りに210万台湾元(約945万円)、容積率の引き上げ後、さらに1500万台湾元を受け取ったとて、懲役28年6カ月を求刑している。
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