台湾野党が反与党・独裁集会 主催者発表で20万人参加

 台湾の中央通信社などによると、台湾野党の国民党と民衆党は26日午後、台北市の凱達格蘭大道(通称:凱道)で「反与党・反独裁」をテーマとする集会を開催した。民衆党主席の黃国昌氏も参加し、舞台上から聴衆に向かって訴えた。主催者側の発表では約20万人が集まった。警察によれば8万人が参加した。

 賴清德総統は26日、メディアに対し「独裁と戦いたいのなら北京の天安門に行くべきだ」と反応した。賴総統は、「台湾の政党はすべて中国からの浸透工作の対象となっている。緑共(民進党)だけでなく、藍共(国民党)、白共(民衆党)もある」と述べ、「独裁と戦うというなら、中国に行き、独裁集団に卑屈な態度をとるのはやめるべきだ」と語った。

 黃国昌氏は会場で、「今日、凱道に集まった民衆は、民進党政権の専制独裁に対して怒りの声を上げるためだ。目的は、民主を台湾に取り戻し、正義を国民に返すことだ」と述べた。

 黃氏はさらに、賴総統が「抹紅」(親中派とレッテルを貼る)手法で凱道の怒りに応じていると非難。「賴総統は共産党に反対すると言うが、民衆党は赤い共産党だけでなく、緑の共産党(民進党)にも反対する。共産党のスパイを養っていたのはどの政党か。それは賴総統自身の事務所だ。なのに謝罪せず、いまだに国家安全会議秘書長の呉ショウ(金ヘンにリットウ)氏をかばっている」と批判した。

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