
リコールの対象となったのは、台北市、新北市、桃園市、台中市、基隆市、新竹市、雲林県、花蓮県、台東県の国会議員24人と新竹市長。リコール成立には「有効な賛成票が反対票を上回ること」と「賛成票が当該選挙区の有権者総数の4分の1以上であること」が必要。今回、王鴻薇、徐巧芯、葉元之氏ら7件で25%を超えたものの、反対票が賛成票を上回り、すべて否決された。
法令上、否決された議員に対して残り任期(約2年)中は再度リコールを提案できないため、立法院の議席構成に変化は生じない。
国民党の朱立倫主席は「国民は安定を選び、政府に政治的対立ではなく実務を求めた。これは政党の勝ち負けではなく台湾人民の勝利だ」と強調。さらに「8月23日に予定される7議員へのリコール投票が政治的混乱の終着点になることを切に願う」と述べ、政治内耗をやめて経済再建に集中すべきだと訴えた。
一方、第2野党、民進党の黄国昌主席も含め野党側は、頼清徳総統に謝罪と卓栄泰内閣の総辞職を要求した。頼総統はフェイスブックを通じて「これは一方の勝利でも他方の敗北でもない。投票結果を尊重し、受け入れるべきだ」と呼びかけた。

◇参考情報
◇出典
https://news.ltn.com.tw/news/politics/paper/1717660
https://udn.com/news/story/124559/8898936
https://udn.com/news/story/124323/8898818