台北で無差別殺傷事件、容疑者男を含む4人死亡 計画的な犯行、テロの可能性は否定

台北

台北市中心部で12月19日午後、男が移動しながら刃物で通行人らを次々に襲う無差別襲撃事件が起き、男を含む男女4人が死亡、11人がけがした。27歳の男は台北駅の連絡通路や中山商圏の百貨店「誠品生活南西店」において、火炎瓶や発煙筒を投げた後、長い刃物を用いて市民を襲撃した。男は最終的に百貨店の屋上から飛び降りて死亡した。

人的被害は、容疑者の男を含めて計4人が死亡し、11人が重軽傷を負った。

男は19日午後3時52分から中山区の路上や自らの中正区の賃貸住宅を相次いで放火した。午後5時25分、台北駅M7出口の連絡通路で火炎瓶と発煙筒を投じた後、制止しようとした57歳の男性の左胸を長い刃物で刺した。その後、あらかじめ確保していた近くのホテルの部屋へ戻り、約1時間滞在して予備の武器を補充した。午後6時39分に台北捷運(MRT)中山駅付近の路上で発煙筒を投げ、バイクを運転していた37歳の男性を襲撃。午後6時50分に誠品生活南西店へ侵入し、1階から6階にかけて刃物を振るった後、午後7時ごろに6階から転落して死亡した。

台北駅で刺された57歳の男性は、傷が心臓に達しており、搬送先の病院で死亡した。百貨店では、買い物客だった37歳の男性が首を、別の37歳の男性が心臓を刺されてそれぞれ死亡した。負傷した11人は、路上で突然斬りつけられたバイクの運転手や、店内の客などで、現在も病院で治療を受けている。

容疑者の男は張文(27)で、以前は空軍の志願兵として勤務していたが、2022年に酒気帯び運転で除隊処分を受けていた。その後、除隊した元軍人を対象とする予備役訓練「教育召集」に応じなかったことから、兵役妨害の容疑で桃園地検から指名手配されていた。家族とは2年以上音信不通で、賃貸住宅や滞在先のホテルからは計53本の火炎瓶と17個の発煙筒、複数の山刀などの刃物が押収された。

事件発生後、警察は現場を封鎖し、武装した特殊部隊を投入して百貨店を包囲した。警政署は20日に特別報告会議を開き、今回の事件について「テロ攻撃の可能性は排除された」との見解を示した。頼清徳総統と卓栄泰行政院長は警政署で報告を受け、共犯者の有無や資金源の調査を指示した。全土の交通拠点での警戒レベルを引き上げるとともに、蔣万安台北市長は模倣犯の防止と警察官のパトロール強化を強調した。

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