台北で児童虐待防止訴え集会 男児死亡事件の判決前に

25年5月12日台湾 台湾メディアの聯合報によると、母の日の前日である5月11日、台湾・台北市中心部の凱達格蘭大道(凱道)で、児童虐待根絶を訴える市民集会が開かれ、数千人が大雨の中「救え、子どもたち」「児童虐待を許すな」と声を上げた。集会は、保護者らによる「剴剴ネット・ママグループ」が主催し、社会全体で子どもを守る体制の強化を求めて行われた。

 集会は、2023年12月24日、男児=当時(1)=が保育士姉妹に虐待され死亡した事件がきっかけ。姉妹には13日に判決が言い渡される。参加者らは「虐待致死には死刑を」と訴えるプラカードを掲げて訴えを叫んだ。

 活動の主催者は、政府に対し子ども保護を国と地方の責務として明確化し、制度改革に踏み出すよう呼びかけた。主催者によれば、男児の死亡事件以降も虐待事件が相次いでいる現状を「制度の欠陥」と批判。児童・青少年保護を専門とする行政部門の新設など6項目の改革案を提案した。

 改革案は他に、常勤の専門医の配置、虐待専門のソーシャルワーカーとその訓練強化、家庭訪問補助員制度の導入、12歳未満の子どもに対する虐待殺害を死刑または無期懲役とする新罪の創設と仮釈放の禁止、被虐待児と加害者の事件確定前の隔離権限の明文化など。

◇出典

https://udn.com/news/story/124483/8731498

https://www.worldjournal.com/wj/story/121221/8732017
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