
被害者の学生の1人は「採血管200本以上の血を提供してやっと単位を得た」と涙ながらに告発した。大学側は周台英氏による謝罪文を公表したが、内容に対する批判が広がり削除された。周台英氏の大学教員としての身分は維持させている。
台師大の女子サッカー部では、昨年11月に国家科学委員会(国科会)の「精密スポーツ科学研究計画」の一環として、周台英氏が数年にわたり選手に実験への協力を求めていたことが明らかになった。選手は14日間連続で、毎日3回の採血を受けさせられ、初期段階では医療資格のない人物が採血を実施していた。学生が拒否すると、卒業単位の剥奪や退学をほのめかして脅すなどの圧力があった。
民進党の呉沛憶立法委員(国会議員)は、コーチが権威を用いて学生に要求し、卒業単位を脅し文句に使った行為は刑法上の「強制罪」にあたると指摘。また、被験協力費がチームの公的資金に転用されたことは「横領罪」に該当する可能性があるとして、教育省に対し1週間以内に司法への告発を行うよう求めた。
この事件に対し、著名メディア人であり2人の娘を育てた経験のある楊月娥氏がSNSで激しく非難。「私たちは人間であって家畜ではない」、「娘がこんな扱いを受けたら正気ではいられない」と述べた上で、本件は「門を閉ざした中での教職員同士のかばい合い」であり、誰かの黙認がなければ成立しえないと強調した。
◇出典
https://www.chinatimes.com/realtimenews/20250717001845-260404?chdtv
https://www.stheadline.com/china-taiwan/3474094/%E5%8F%B0%E5%B8%AB%E5%A4%A7%E6%8A%BD%E8%A1%80%E9%86%9C%E8%81%9E%E5%A5%B3%E8%B6%B3%E9%9A%8A%E5%93%A1%E7%82%BA%E6%8F%9B%E5%AD%B8%E5%88%86-%E8%A2%AB%E9%80%BC%E9%80%A3%E7%BA%8C14%E6%97%A51%E5%A4%A9%E6%8A%BD3%E6%AC%A1