頼清徳総統と台湾外交部、衆院選自民大勝の高市首相へ祝意―日台「全面的なパートナーシップ」への格上げに期待

政治

頼清徳総統、高市首相の「指導力とビジョン」への信任を称賛

2026年2月8日に投開票が行われた第51回衆議院議員総選挙において、高市早苗首相率いる自由民主党(自民党)が単独で316議席を獲得し、歴史的な大勝利を収めた。これを受け、台湾の頼清徳総統は同日深夜、X(旧ツイッター)を更新し、日本語で祝辞を投稿した。

頼総統は投稿の中で、自民党が圧倒的な支持を得たことについて、「高市首相の指導力とビジョンに対する日本の有権者の信頼と期待を示すもの」であると称賛した。さらに、今回の結果は現政権の実績への肯定であると同時に、日本が目指す長期的な発展への明確な支持であるとの認識を示している。頼総統は、高市首相との協力により、日台が共通の価値観と互恵・協力の精神に基づき、インド太平洋地域の平和と繁栄を共に促進していくことへの強い期待を表明した。

林佳龍外交部長による「全面的なパートナーシップ」への格上げ宣言

頼総統の祝辞に続き、翌9日午前には外交部の林佳龍部長(外相)が政府を代表して公式な報道資料を通じ祝意を表明した。林部長は、日本が民主的なプロセスを経て無事に総選挙を終えたことを歓迎し、台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表に対し、政府を代表して高市首相や当選した親台湾派議員に祝電を送るよう指示した。

注目すべきは、林部長が今後の日台関係について示した具体的な戦略である。彼は「総合外交」の理念を強調し、経済安全保障やサプライチェーン協力といった実質的な連携をさらに深めることで、日台関係を単なる友好関係から相互補完性を持つ「全面的なパートナーシップ関係」へと格上げすることを目指すと明言した。これは、台日双方にとって互恵的な成果を創出するための新たな外交指針であり、高市政権との強固な信頼関係を背景とした積極的なアプローチといえる。

安定した高市政権との連携:台湾政界と産業界の期待

台湾の主要政党である民主進歩党(民進党)と中国国民党(国民党)も、今回の日本の選挙結果を注視している。

  • 民進党の視点:民進党は、高市首相が故・安倍晋三元首相の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想を継承し、防衛力強化を推進している姿勢を高く評価している。地域の安定維持において日台が理念と責任を共有していることを再確認し、今後の防衛および安全保障面での協力継続に期待を寄せた。
  • 国民党の視点:最大野党の国民党は、自民党との長年の政党外交を重視している。高市首相が主導する独自の経済政策「サナエノミクス」が日本経済を活性化させ、それがひいては東アジア全体の繁栄に寄与することを願うとの声明を出した。また、AI産業や青年世代の交流など、多角的な視点での両党間の信頼増進を求めている。

自民党が単独で定数465の「3分の2」を超える316議席を確保し、盤石な政権基盤を築いたことは、不透明な国際情勢下にある台湾にとって、予測可能性の高いパートナーを得たことを意味する。台北駐日の李逸洋代表が分析するように、高市首相の力強いメッセージは人々の心を動かし、日台の経済・産業協力が加速する土壌を整えたといえる。台湾側は、この歴史的な転換点を機に、二国間関係がかつてない新段階へ入ることを確信している。

[出典]

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