自宅の4階建てアパートの1階は店舗で、オートバイの修理屋がある。油で黒ずんだコンクリートの床と壁。片隅に250CCの年代物がでんと置かれ、赤い字で「売り物」の札。台北でバイクは庶民の足だから、ぽつぽつ客が寄る。灰色の作業服の老店主がいつも店先に腰掛けてい ...
ちゃんと駆け引きの場になってる、台湾の刑事裁判
日本人によるタクシー運転手暴行事件の取材、初めて台湾の刑事裁判を傍聴した。日本の刑事裁判は口頭主義なので、検事や弁護士がひたすら書面を読み上げていく。 台湾も建前は口頭主義らしいのだが、実際は3者で判決文の字句を詰める作業を法廷で延々と続ける。「検察官は犯 ...
カク元行政院長は極論、河村市長は暴論
二二八事件から今年は65周年。政府に対する台湾市民の反抗と、その後の鎮圧で多くの犠牲者が出たが、カク柏村・元行政院長(カク=赤におおざと)が、犠牲者と行方不明者が500人だったと発言し「遺族の心の傷に塩を塗るもの」と市民の一部から強い反発を呼んでいる。政府の学 ...