台湾で救急医療ひっ迫 救急患者の待機時間長引く

 25年3月4日台湾台湾紙・聯合報によると、台湾で救急診療のひっ迫が大きな関心を集めており、看護師の不足により、救急患者の病床待機時間が長引き、混雑が解消されない状況が続いている。台北市衛生局は3つの改善策を打ち出し、救急診療の混雑を緩和する取り組みを進めた。その結果、現在はひっ迫状況が改善され、毎日の満床報告をする病院の数が3~4病院に減少したという。

 台北市衛生局医事管理科長の陳怡龍氏によると、最近になってひっ迫状況が緩和される兆しが見られ、2月末から3月初めにかけて、満床を申告する救急対応病院の数が、1日あたり約9~10病院から、現在では4~5病院にまで減少した。

 台湾の中央通信社によると、中華民国看護師・看護士公会全国連合会の監事長・高靖秋氏は、メディアの合同取材に対し、「看護人員は長時間労働が常態化し、給与も低く、労働環境も劣悪なため、人材が流出し続けている。その結果、人手不足による病床閉鎖や救急診療のひっ迫など悪循環が生じており、政府は迅速かつ断固とした対策で、看護人材の流出問題を全面的に改善し、国民の健康を守るべきだ」と訴えた。

 同連合会は、毎月1万台湾元(約4万7000円)の補助を含む6つの対策を提案した。また、病院側も次々と救急診療ひっ迫対策としてインセンティブを導入しており、例えば馬偕記念病院では、月額最大5000元の「救急診療逼迫手当」を支給し、医療システムへの負担を軽減しようとしている。

◇出典

https://udn.com/news/story/124393/8583267?from=udn-catelistnews_ch2

https://www.cna.com.tw/news/ahel/202502270220.aspx
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