高雄のリチウム電池工場で火災 消防隊員含む16人けが

25年7月15日火災 台湾南部の高雄市小港臨海工業区にあるリチウム電池製造会社、三元能源科技の工場で14日午前5時4分ごろ、電池製造工程に起因するとみられる爆発と火災が発生し、従業員や消防隊員計16人が負傷して病院に運ばれた。台湾紙の聯合報が伝えた。

 工場は、台湾初の次世代型電池の大規模工場。火災に伴い小港地区の大気に影響が出たため、高雄市環境保護局は大気汚染警報を発令し、市民に屋内にとどまり、窓や扉を閉めて外出を控えるよう呼びかけた。

 高雄市消防局によれば、14日午前5時04分に小港区長春街の工場火災の通報を受け、車両46台と人員91人を出動させて消火活動を行った。同日午前の段階で、12人の従業員が軽い擦り傷、3人の消防隊員が軽い火傷を負い、合計で男性15人、女性1人が病院に搬送された。いずれも命に別状はないという。

 三元能源科技は、セメント世界大手の台湾水泥(台湾セメント)傘下。高雄リチウム電池工場は、高性能・大容量・高充放電出力で知られる、ニッケル、コバルト、マンガンで構成される「三元系」正極材材料電池を製造。年間生産能力は、電気自動車(EV)約2万4000台分の1.8ギガワットに上る。

◇出典

https://udn.com/news/story/7320/8870231
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