2025年11月30日に実施されたホンジュラス大統領選挙の開票作業が、異常なほどの膠着状態に陥っている。
最新の暫定結果(2025年12月2日時点)では、右派野党・国民党候補のアブダラ・アブ・アズフラ氏と、同じく親台湾派の自由党候補のサルバドール・ナスラヤ氏の票差がわずか515票にまで縮小。ホンジュラス選挙当局は、これを**「技術的な引き分け」**と表現している。
台湾・中国との関係、再び焦点に
今回の選挙結果は、ホンジュラスの今後の外交方針を決定づけるものとして国際社会の注目を集めている。現在、ホンジュラスは与党・自由再建党政権下で中国と国交を結んでいるが、上位2候補は真逆の姿勢を示している。
- アズフラ氏(67歳):トランプ氏が支持。当選すれば、2023年に断交した台湾との国交を回復させ、中国から距離を置く方針を明言している。
- ナスラヤ氏(72歳):同様に台湾との国交回復を公約し、中国の貿易協定を「植民地化」だと非難している。
この結果次第では、中米地域において台湾が再び外交的勝利を収め、中国が外交的挫折を喫する可能性がある。
トランプ氏の介入と選挙後の混乱
今回の選挙では、ドナルド・トランプ前米大統領の介入が大きな波紋を呼んだ。トランプ氏はアズフラ氏を支持し、もし彼が敗北した場合、「米国はこれ以上(ホンジュラスに)金銭を投じることはないだろう」と援助削減を示唆。また、麻薬密売の罪で米国で服役中の前大統領への恩赦の可能性にも言及した。
さらに、開票システムが故障し、現地メディアから批判が出るなど、選挙の透明性に対する懸念が高まっている。単純過半数を獲得した候補者が2026年から2030年まで政権を担うが、最終的な結果発表まで警戒が続いている。
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