台湾「反毒油」集会に主催者発表で20万人 国民党・民衆党が政府に食の安全対策を要求

台湾「反毒油」集会に主催者発表で20万人 政府に食の安全対策を要求

 【台北2026年7月25日】発がん性物質を含む食用油問題を受け、最大野党の国民党と野党第2党の台湾民衆党は7月25日、台北市中心部の凱達格蘭大道(凱道)で「私は人間だ、私は毒油に反対する(我是人,我反毒油)」と題した大規模集会を開催した。

 主催者によると、集会開始から1時間足らずで参加者は5万人を超え、午後7時14分には15万人、午後7時30分には20万人を突破した。会場を撮影した空撮映像では、人波が景福門付近まで広がった。

「頼清徳は謝罪せよ」 参加者が政府批判のシュプレヒコール

 集会終盤には参加者が1分以上にわたりシュプレヒコールを続け、「頼清徳(総統)は謝罪せよ」「卓栄泰(行政院長=首相)は辞任せよ」「食の安全は国家安全保障だ」「政府は責任を果たせ」「私は人間だ、私は毒油に反対する」「私は人間だ、私は『毒台』に反対する」などのスローガンを唱和した。

 集会は午後8時に終了し、大きな衝突は発生しなかった。

 国民党の鄭麗文主席は、「今日の活動は始まりであって終わりではない。号砲はすでに鳴った。肩を並べて台湾の民主主義と食の安全を守ろう」と訴え、「20万人の市民が街頭に立ったのに、卓栄泰行政院長は責任を認めず、辞任もしないのか」と政府を批判した。

学校給食の保護者代表「補償では子どもの健康は戻らない」

 集会では、市民代表として、学校給食で問題の食用油を使用した学校の保護者会長を務める盧欣業氏が演説した。

 同氏は「保護者が最も気にしているのは、どのロットの油に問題があったかではなく、子どもたちが何を口にしたかだ」と述べ、「政府には事故後の回収や責任追及、補償ではなく、事故を未然に防ぐ責任がある。補償では子どもたちの健康は取り戻せない」と訴え、食の安全対策の強化を求めた。

警察は警備は平穏と発表 無許可集会には解散命令

 台北市警察局中正第一分局は、会場周辺の警備はおおむね平穏だったと発表した。

 一方、民衆党の黄国昌主席が行政院前で集会の許可を得ず活動を行ったとして、警察は午後3時32分に1回目の警告、午後4時に2回目の解散命令、午後4時28分に3回目の解散命令を出した。

 また、「台湾国」の陳峻涵理事長らが集会への反対を訴える無許可集会を開いたとして、午後5時8分に警告、午後5時11分に解散命令、午後5時14分に制止命令を出した。

「街頭に立つことが重要」 政治系アカウントも集会を評価

 政治評論系フェイスブックアカウント「工程師看政治」は7月26日、「今回の集会で希望が見えた」と投稿した。

 同アカウントは、民進党は過去20~30年にわたり街頭運動を通じて世論を形成してきたと指摘し、「民進党を打ち負かす唯一の方法は、その精神を学び、同じ手法を用いることだ」と主張した。

 さらに、「民進党は街頭運動を基盤として発展した政党であり、大規模集会を恐れている」とした上で、「まだ問題は解決していないが、少なくとも明日への希望を見ることができた」と集会を評価した。


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