台湾メディアの聯合報によると、ミャンマー中部で3月28日に起きた大地震を受けて、台湾中央気象署地震観測センターの郭鎧紋前主任が、台湾西部で今後2週間にマグニチュード(M)6以上の地震が起きる可能性があるとして警戒を呼びかけている。同センターの現主任である呉健富氏は、現在の技術では地震の発生場所、時間、規模を予測することは不可能だと述べた。(写真は事件を伝える星島日報のサイト)。
前主任によると、今回の地震はインドプレートがユーラシアプレートを押し込んだ結果生じたもので、台湾西部の揚子プレートも動く可能性がある。
現主任も、地震が発生していない間は地球全体がバランス状態にあり、地層もその限界の範囲内で安定していると説明。しかし、一度地震が起これば、その地域のエネルギーが解放され、他の地域にかかる圧力は相対的に高まり、地震が発生する可能性が出てくるとした。現主任は、シーソーのようなバランスの崩れをイメージすると分かりやすいと述べた。
ただ、現主任によれば、現在の地震予測技術では、発生する正確な場所、時間、規模を特定することはまだ不可能。台湾のようなプレート境界上に位置する地域では「先手の防災」を意識することが不可欠だという。
◇出典
https://udn.com/news/story/7266/8640616
