
嘉義県は午前7時45分に全県の出勤・通学停止を発表、雲林県水林郷も8時ごろ続いたが、台南市は午前10時9分になってようやく後壁区の出勤・通学停止を決定し、対応が遅いと住民の不満を招いた。中央気象署は豪雨の継続を予測し、翌30日も嘉義、台南、高雄、屏東で出勤・通学停止が決まった。
嘉義県では午前6時台から浸水被害が相次ぎ、太保市、六脚郷、朴子市、鹿草郷、水上郷、新港郷などが冠水。朴子竹村里鴨母寮では水深100センチを超え、台82線高速道路忠和インターチェンジ下の道路は腰まで浸かり通行止め。太保市では排水路の水があふれて周辺が浸水した。
台湾積体電路製造(TSMC)が嘉義太保で建設中の先進封止工場も冠水し、作業員が裸足で膝まで水に浸かり歩いた。5人を乗せた台湾電力の作業車も冠水道路で立ち往生し、消防隊が救助ボートで全員を救出した。
台南後壁区は特に雨が強く、菁寮地区の道路は大腿部まで浸水し、ゴミや流木が漂った。芳榮米工場は6枚の防水板を設置したが、深さ70~80センチの浸水に見舞われ、昨年の台風ケーミー時の被害を超えた。雲林県水林、口湖郷でも70センチの浸水が発生。
高雄山間部では土石流警戒が28か所に発令され、六亀、甲仙、那瑪夏、桃源、田寮地区から計1572人が予防的に避難した。台中市海線地域(沙鹿、大安、清水)も冠水したが、翌朝までに水は引いた。
◇出典
https://www.worldjournal.com/wj/story/121221/8903001?from=wj_catelistnews
https://www.cna.com.tw/news/aloc/202507290275.aspx