台湾・中壢でいじめ動画拡散、約600人が廟を包囲

【発生地域】台湾桃園市中壢区(位置は目安)|地図:Google Maps

台湾桃園市中壢区で中学生が集団暴行を受ける動画が拡散し、10月19日夜、インターネット上の呼び掛けに応じた約500~600人が、事件現場となった宗教施設の周囲に集まった。警察は現場で解散を求め、関係する少年らはすでに少年法廷に送致したと説明した。暴行への抗議を理由に私的制裁や違法行為に及ばないよう呼び掛けている。

暴行は15日夜、中壢区の廟の前にある広場で発生した。台湾メディアが伝えた動画では、複数の少年少女が中学生を取り囲み、手足をつかんで引きずったり、頭や体を蹴ったりしている。鏡週刊は、暴行に関わった人数を8人と報じた。

TVBSによると、被害生徒は診察を受けてけがを記録し、18日に警察へ被害を届け出た。警察は関係する少年らを保護者同伴で出頭させ、事情を聴取した。被害生徒は転校の手続きを済ませたという。

動画はSNSのThreadsなどで広まり、19日夜に現場へ集まるよう求める投稿が出た。同日午後7時半ごろには数百人が廟を囲み、「いじめを許すな」などと抗議した。現場では一部の参加者がみこしを担ぎ、爆竹を鳴らし、模造紙幣をまいた。警察に関係する少年を引き渡すよう求める声も上がった。

中壢警察分局の林鼎泰分局長は現場で群衆に対応し、暴力事件は法に従って処理すると説明した。警察は少年への指導・支援を始め、桃園市教育局や学校にも対応を求めた。

警察官の動員数については、TVBSが19日夜の記事で約100人と伝えた一方、中天新聞網とNOWnewsは154人としている。各報道で示された人数が異なるため、最終的な動員数としては断定しない。

警察は、周囲には事件と無関係の住民が暮らしており、群衆の集合や騒音が生活、交通、地域の平穏を損なうと指摘した。また、当事者はいずれも未成年として、暴行動画の拡散や個人の特定を控えるよう要請した。当事者や家族を装ったアカウントによる投稿もあり、未確認情報を信じたり転送したりしないよう求めている。

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