中国軍TB-001が与那国島と台湾の間を通過、空自が緊急発進

日本の防衛省統合幕僚監部は10月19日、中国軍の偵察・攻撃型無人機「TB-001」1機が与那国島と台湾の間を通過し、太平洋に進出したと発表した。無人機は奄美大島沖まで飛行した後に反転し、沖縄本島と宮古島の間を通って中国大陸方面へ戻った。航空自衛隊が戦闘機を緊急発進させて対応した。

飛行は19日午前から午後にかけて確認された。同日には別の経路で、中国軍の偵察型無人機「BZK-005」1機と情報収集機「Y-9」1機も東シナ海から飛来。沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に進み、太平洋上で旋回、反転した後、同じ間を通って大陸方面に戻った。

3機の経路を公表

統合幕僚監部は、3機の飛行経路を示す図と航空自衛隊が撮影した機体写真を公表した。TB-001は往路に与那国島と台湾の間、復路に沖縄本島と宮古島の間を使っており、BZK-005とY-9の往復経路とは異なる。

欧州の航空専門媒体AeroTimeも20日、日本の発表を引用し、無人機2機と情報収集機1機の飛行、それに対する航空自衛隊の緊急発進を報じた。日本側の発表で対応部隊とされたのは、南西航空方面隊の戦闘機だ。

公表資料には10月19日の日付があるが、発表時刻は記載されていない。また、今回確認した資料には、領空侵犯や武器の使用を認定する記述はない。与那国島と台湾の間の通過、太平洋上の飛行という確認内容に沿って捉える必要がある。

飛行が確認された19日は、日米共同演習「キーン・ソード27」の開始日でもあった。AeroTimeはこの時期の重なりに言及したが、統合幕僚監部の発表は中国軍機の飛行目的を説明していない。演習に対する偵察や示威行動だったと断定できる情報は、今回の資料からは確認できない。

日米演習は29日まで続き、与那国島では米軍の対艦ミサイルシステムと防空システムが演習に伴って初展開する。中国軍機の動向と演習の実施は、それぞれ確認された事実として扱う。

出典

関連記事

(2026年10月21日)

タイトルとURLをコピーしました