台湾統一地方選挙2026最新情勢 蒋万安・李四川・江啓臣が「北北中連携」 六都選挙と2028年総統選の行方

台中

2026年11月28日に投票が行われる台湾の統一地方選挙(九合一選挙)に向け、各党の候補者擁立と選挙活動が本格化している。とりわけ国民党は、2026年6月20日から21日にかけて、台北市長の蒋万安氏、新北市長候補の李四川氏、立法院副院長で台中市長候補の江啓臣氏を前面に押し出し、「北北中(台北・新北・台中)」の広域連携構想をアピールした。今回の選挙は頼清徳政権発足後初の全国規模の大型選挙であり、2028年総統選挙の前哨戦としても注目されている。

国民党が「北北中連携」を前面に

台北市長の蔣萬安氏は2026年6月20日、台北市議会で国民党の台北市議選候補33人とともに選挙用イメージ写真を撮影した。「AI首都、持続前進」をスローガンに掲げ、市議選候補を支援する「母鶏(選挙の看板役)」としての存在感を示した。

同日夜には新北市板橋区で開かれた「政治評論家の呉子嘉氏が主催するトークイベント」に出席し、新北市長候補の李四川氏、台中市長候補の江啟臣氏、台湾民衆党主席の黄国昌氏らとともに登壇した。

さらに2026年6月21日には新北市立体育館で開催された同イベントで再び顔をそろえ、三都市連携構想を打ち出した。交通インフラ整備、都市開発、産業振興などの分野で協力を進める方針を示し、国民党の結束をアピールした。

六都選挙の最新情勢

2026年6月時点で判明している六都の主な構図は以下の通りである。

直轄市民進党国民党情勢
台北市沈伯洋蔣万安(現職)最大激戦区
新北市未定李四川国民党優勢
桃園市未定現職陣営候補調整中
台中市未定江啓臣国民党有力
台南市候補決定済み調整中民進党牙城
高雄市候補決定済み調整中民進党牙城

特に台北市、新北市、台中市の三都市は、人口と経済規模の両面で台湾政治の中心を占めており、選挙結果が全国政局を左右する可能性が高い。

蔣萬安氏に集まる2028年総統選への視線

蔣氏は近年、国民党内で2028年総統選挙の有力候補として名前が挙がっている。

しかし2026年6月20日には、

「現在は市政に専念し、市長再選を目指している。2028年については全く考えていない」

と述べ、総統選への関心を否定した。

一方で党内では、現台中市長の盧秀燕氏と並ぶ有力候補とみられており、今回の選挙結果が将来の党内勢力図に大きな影響を与えるとの見方が強い。

民進党は沈伯洋氏を台北市に投入

民進党は台北市長選に立法委員の沈伯洋氏を擁立した。

沈氏は2026年6月20日、国民党支持層の厚い文山区の景美市場で街頭活動を実施し、初の選挙パンフレット「你的市長」を公表した。安全保障や対中政策の専門家として知られ、若年層や無党派層への浸透を狙っている。

統一地方選挙の日程

2026年6月10日に公表された選挙日程によると、

  • 2026年8月31日~9月4日 候補者登録
  • 2026年11月28日 投票・開票
  • 2026年12月4日 当選者公告

となっている。

2022年選挙結果と2026年の焦点

2022年11月26日の前回統一地方選挙では、国民党が13県市を獲得し、台北市、新北市、桃園市、台中市の四大都市を掌握した。一方、民進党は高雄市、台南市など5県市にとどまり、当時の蔡英文総統は敗北の責任を取って党主席を辞任した。

2026年選挙では、民進党が失地回復を目指す一方、国民党は北部優勢の維持と中南部への浸透を狙っている。

2028年総統選の前哨戦

今回の選挙は地方首長を選ぶ選挙であると同時に、2028年総統選挙の勢力図を占う重要な戦いでもある。

国民党が台北市、新北市、台中市の「北北中」三都市を維持できれば、2028年総統選に向けて有利な立場を確保することになる。逆に民進党がいずれかの主要都市を奪還すれば、頼清徳政権への支持継続を示す結果となる。

2026年11月28日の統一地方選挙は、台湾の地方政治だけでなく、次の総統選挙の行方を左右する重要な政治決戦となりそうだ。

出典

聯合新聞網「2026縣市長選舉藍綠白戰將點名 哪些縣市已拍板人選?」

聯合新聞網「李四川、蒋万安、江啓臣合体造勢 打造跨域交流 結盟共享三城格局」

中国時報(Yahoo奇摩転載)「蒋万安偕小雞拍照 今合體李四川江啓臣」

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