超党派訪米団がアリゾナ州を訪問
韓院長は6月21日夜、国民党、民進党、民衆党の立法委員で構成する超党派代表団を率いて訪米した。出発に際しては米連邦上院の超党派議員から歓迎書簡が寄せられたほか、米国在台協会(AIT)の協力により交流日程が調整された。
訪問期間中は米議会関係者や各界代表と会談し、台米関係、安全保障協力、経済発展、産業政策などについて意見交換を行う予定である。
韓院長は今回の訪米について、議会外交の推進、米国建国250周年への祝意表明、ワシントン-台北直行便初便への搭乗、台湾企業の対米投資状況の視察という4つの任務を掲げている。
TSMCアリゾナ工場で投資課題を協議
訪問団はフェニックスでまず、TSMCのサプライチェーン企業10社余りと座談会を実施した。
参加企業は米国内での工場建設や事業運営の状況について説明し、人材確保、法規制への対応、建設コスト、ビザ取得などの課題について意見を交わした。
立法委員らは台湾企業の米国投資が直面する問題に強い関心を示し、必要に応じて米国側関係機関へ意見を伝え、投資環境改善を後押しする考えを表明した。
その後、訪問団はTSMCアリゾナの莊瑞萍CEOらと会談し、工場建設計画や人材育成、技術開発、生産能力の確保、対米投資が台湾産業に与える影響などについて説明を受けた。
莊CEOは、米国投資は主に顧客需要への対応が目的であると説明したうえで、最先端プロセス技術と中核研究開発機能は引き続き台湾に維持する方針を強調した。
また、同社は今後も「技術的優位性」「卓越した製造能力」「顧客からの信頼」の3つの競争力を強化し、サプライチェーン企業とともに産業競争力向上を目指すと説明した。
韓国瑜氏「TSMCは一滴のバター」
同日午前には台湾AI・バイオ医療共同展示センターも視察した。
韓院長はあいさつの中で、「なぜアリゾナなのか。なぜハワイではないのかと思っていたが、実際に訪れてその理由が分かった」と述べた。
アリゾナ州については、広大な土地、水や電力の安定供給に加え、効率的な行政システム、産学連携に積極的な大学、外資誘致に熱心な人材がそろっている点を評価した。
さらに韓院長は、塔に閉じ込められた人物が一滴のバターを利用してアリに糸を運ばせ、脱出したという逸話を紹介した。
そのうえで、「台湾産業にとっての『一滴のバター』がTSMCとバイオ医療センターだ」と述べ、「この一滴のバターがフェニックスに落ちた以上、多くの台湾企業がそれに引き寄せられるアリのようにフェニックスへ集まり、新たな発展機会を求めることになるだろう」と語った。
台米産業協力の深化へ
訪問団は今後7日間の日程でアリゾナ州とワシントンD.C.を訪問する。
韓院長は、立法院には113人の委員がおり、そのうち75人が「台米国会議員連誼会」に参加していると説明し、台湾各党派が台米関係の強化を重視していると強調した。
今回の訪米では、議会外交の推進に加え、台米産業協力や台湾企業の対米投資環境について理解を深めることが主要な目的となっている。
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