台湾でエンテロウイルス重症例1人追加 10歳未満の女児が感染、今年累計8人

台湾衛生福利部疾病管制署は10月27日、台湾北部に住む10歳未満の女児1人がエンテロウイルス感染による重症患者と確認されたと発表した。原因となったウイルスはコクサッキーウイルスA6型で、女児は9月下旬に発症した。入院治療を受けた後、すでに退院し、自宅で療養している。今年の台湾におけるエンテロウイルス感染による重症確定患者は累計8人となり、このうち1人が死亡している。

疾病管制署によると、女児は9月下旬に発熱し、医療機関を受診した後、いったん帰宅した。しかし、その後も発熱を繰り返し、排尿困難や腹痛などの症状が現れたため、再び医療機関を受診して入院した。

入院後には下肢の筋力低下などの症状が現れた。医師による診察と検体検査の結果、コクサッキーウイルスA6型の感染に伴う重症例と確認された。

今年の重症患者は累計8人

疾病管制署によると、今年確認されたエンテロウイルス感染による重症患者8人の内訳は、エンテロウイルスD68型が5人、コクサッキーウイルスA4型、A6型、A16型が各1人だった。

このうち死亡者は1人となっている。

直近4週間の検査結果では、地域社会で流行しているエンテロウイルスのうち、コクサッキーウイルスA6型が最も多く、次いでエンテロウイルスD68型、コクサッキーウイルスA16型が多かった。

週間受診者は延べ7618人

10月18~24日の1週間にエンテロウイルス感染が疑われる症状で外来・救急を受診した人は延べ7618人となり、前週の延べ9061人から15.9%減少した。

ただし、疾病管制署は台風に伴う休業や医療機関の休診が受診者数の減少に影響したと説明している。

地域社会での感染拡大の危険は続いており、今後の流行状況を引き続き監視する方針だ。

乳幼児の重症化に警戒

疾病管制署は、エンテロウイルスは感染力が強く、乳幼児だけでなく学童や成人も感染する可能性があると説明した。

特に家庭内のきょうだい間や、学校、保育施設、学童保育施設など、人が密集して接触する場所で感染が広がりやすい。

感染した児童が家庭内にウイルスを持ち込み、乳幼児に感染させる可能性もあるとしている。

当局は、家庭や教育・保育施設で手洗いを徹底するとともに、室内の換気や消毒を実施するよう求めた。

子どもが頻繁に触れる玩具や備品については、適切な濃度の塩素系消毒液を使った清掃を勧めている。

手足の脱力や意識障害は重症化の兆候

疾病管制署によると、5歳以下の乳幼児はエンテロウイルス感染による重症化の危険が高く、症状が急速に悪化する場合がある。

重症化の兆候として、強い眠気、意識障害、元気がない状態、手足の脱力、突然の筋肉の収縮、繰り返す嘔吐、呼吸が速くなること、心拍数の増加などを挙げた。

こうした症状が現れた場合には、速やかに設備の整った医療機関で診察を受けるよう呼び掛けている。

今回確認された女児も発熱後に症状が変化し、排尿困難や腹痛、下肢の筋力低下などを経て重症例と診断された。

疾病管制署は、保護者や保育施設の職員に対し、子どもの健康状態を継続的に確認するよう求めている。

出典

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(2026年10月28日)

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