台湾のインフルエンザ、1週間で重症85人・死亡28人 今季の重症累計391人

台湾衛生福利部疾病管制署は10月27日、10月20~26日の1週間にインフルエンザによる重症患者85人と死亡者28人が新たに報告されたと発表した。今季の累計は重症患者391人、死亡者57人となった。現在の流行はA型インフルエンザウイルスが中心で、特にH1N1型が多い。当局は高齢者や基礎疾患のある人に対し、ワクチン接種を呼び掛けている。

疾病管制署によると、新たに報告された重症患者85人の内訳は、A型H1N1が79人、A型で亜型が特定されていない患者が6人だった。死亡者28人のうち27人がH1N1、1人が亜型未特定のA型だった。

重症患者の約7割が65歳以上

今季の累計重症患者391人のうち、380人がH1N1、9人が亜型未特定のA型、2人がB型インフルエンザだった。

死亡者57人の内訳は、H1N1が54人、亜型未特定のA型が3人となった。

重症患者の69.1%を65歳以上の高齢者が占め、85.2%に慢性疾患の既往歴があった。

また、重症患者の99.7%は今季のインフルエンザワクチンを接種していなかった。

疾病管制署は、インフルエンザの重症化や死亡の危険を抑えるため、接種対象者に早期のワクチン接種を勧めている。

インフルエンザ疑いの受診者は10万人超

10月18~24日の1週間に、インフルエンザに似た症状で外来や救急を受診した人は延べ10万1746人だった。前週比18.8%減となった。

ただし、疾病管制署は台風に伴う休業や診療所の休診が受診者数の減少に影響したと説明している。

このため、受診者数の減少だけで流行が収束したとは判断できない。

検査機関の監視データによると、地域社会で検出されるインフルエンザウイルスはA型が中心で、H1N1が93.4%を占めた。

ワクチン接種者が前年を上回る

台湾では10月1日から、ワクチン接種に対して「健康幣」と呼ばれるポイントを付与する政策を実施している。

18歳以上の住民がインフルエンザ、新型コロナウイルス、肺炎球菌のワクチンを接種すると、ワクチンの種類に応じてポイントを受け取れる。

インフルエンザワクチンには450ポイント、新型コロナワクチンには900ポイント、肺炎球菌ワクチンには600ポイントが付与される。

疾病管制署によると、10月26日までの公費インフルエンザワクチン接種者は全対象者合計で延べ400万8000人となり、前年同期の387万人を上回った。

65歳以上の接種者は183万人で、接種率は38.4%となった。前年同期は168万人、接種率36.8%だった。

11月2日から接種対象を拡大

台湾当局は11月2日から、公費によるインフルエンザワクチン接種の第2段階を開始する。

新たな対象は、高リスクの慢性疾患を持たない50~64歳の成人となる。

疾病管制署は、対象者に対し、契約医療機関や地方政府が設ける地域の接種会場を利用するよう呼び掛けている。

インフルエンザの流行が続く中、当局は高齢者や慢性疾患のある人の重症化防止を優先し、ワクチン接種を進めている。

出典

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(2026年10月28日)

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