
検察は、陳被告が勤務していた東京エレクトロンの日本本社が関与した可能性も排除できないとして、別件で捜査を進めている。
関係者によると、1日の審理で呉と戈の両被告は「陳から子どもの病気で金が必要だと頼まれ、情義で協力した。深刻な結果になるとは思わなかった。金銭や利益は受け取っていない」と供述したという。
張銘晃裁判長は、3人が犯行を認めていること、証人の供述や秘密保持契約、通信アプリの記録、電子メールの印刷資料、防犯カメラの解析記録、鑑識報告、経済省が提出した国家核心技術関連の公文書などに基づき、犯罪の疑いが極めて濃厚だと説明した。3人は自白したものの供述が一貫せず、また事件後に対話記録を削除しており、証拠隠滅や口裏合わせの恐れがあると判断された。
張裁判長はまた、検察官が法廷で「事件には他の法人や個人が関与している可能性がある」と述べたことを明らかにした。関与が疑われる法人については「東京エレクトロン日本本社の可能性を否定できない」と言及し、仮に検察が起訴に踏み切れば、本件と併合審理されると説明した。

◇出典

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