TSMC情報流出事件、エンジニア3人起訴

25年9月4日taiwan 半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)の2ナノ技術に関する情報流出事件で、台湾高等検察署はこのほど、国家安全法の「国家核心技術の国外使用罪」や営業秘密の窃取などの罪で、エンジニア3人を起訴した。事件は9月1日、知的財産及び商業裁判所に移送された。同裁判所は戈一平、呉秉駿、陳力銘の3被告について犯行の重大性や証拠隠滅の恐れを理由に、勾留と接見禁止をさらに3カ月延長する決定を言い渡した。

 検察は、陳被告が勤務していた東京エレクトロンの日本本社が関与した可能性も排除できないとして、別件で捜査を進めている。

 関係者によると、1日の審理で呉と戈の両被告は「陳から子どもの病気で金が必要だと頼まれ、情義で協力した。深刻な結果になるとは思わなかった。金銭や利益は受け取っていない」と供述したという。

 張銘晃裁判長は、3人が犯行を認めていること、証人の供述や秘密保持契約、通信アプリの記録、電子メールの印刷資料、防犯カメラの解析記録、鑑識報告、経済省が提出した国家核心技術関連の公文書などに基づき、犯罪の疑いが極めて濃厚だと説明した。3人は自白したものの供述が一貫せず、また事件後に対話記録を削除しており、証拠隠滅や口裏合わせの恐れがあると判断された。

 張裁判長はまた、検察官が法廷で「事件には他の法人や個人が関与している可能性がある」と述べたことを明らかにした。関与が疑われる法人については「東京エレクトロン日本本社の可能性を否定できない」と言及し、仮に検察が起訴に踏み切れば、本件と併合審理されると説明した。

◇出典

台積洩密案移審 3嫌續押 | 聯合新聞網
台積電二奈米洩密案,高檢署上周依違反國安法國家核心關鍵技術營業秘密之域外使用罪、竊取營業秘密等,起訴三名工程師陳力銘、吳...
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