台湾・新北市で刃物を持った男性に警察が2発発砲 約3時間対峙、テーザー銃で制圧し病院搬送

 台湾北部の新北市蘆洲区で10月26日午前、刃物を持った37歳の男性が警察官らに切りかかろうとし、警察官が警告のため拳銃を2発発砲する事件が起きた。男性はその後も刃物を手放さず、警察との対峙が続いた。警察は同日午後1時ごろ、テーザー銃などを使って男性を制圧し、病院に搬送した。男性は自ら持っていた刃物で脚を負傷したが、警察官や周辺住民にけがはなかった。中央通信社などが26日に報じた。

父親が通報、警察官に刃物を振りかざす

 事件が起きたのは、新北市蘆洲区光華路46巷にある住宅。

 蘆洲警察分局によると、26日午前10時ごろ、男性の父親から、息子が興奮した状態で刃物を振り回しているとの通報があった。

 警察官は現場に急行し、防護盾などを使って安全を確保しながら、男性に刃物を置くよう説得した。

 しかし、男性は説得に応じず、警察官や消防関係者に向けて刃物を振りかざし、切りかかろうとする動きを見せた。

 警察官は危険を避けるため、拳銃を2発発砲して警告した。

 発砲によって男性や警察官、周辺住民が銃弾で負傷することはなかった。

警告後も対峙が続き、男性が脚を負傷

 男性は警察官の警告後も刃物を手放さず、住宅付近で対峙を続けた。

 警察によると、男性はその後、自分が持っていた刃物で脚を傷つけた。

 現場には警察官や消防・救急関係者が集まり、男性に刃物を置くよう繰り返し呼び掛けた。

 周辺では住民の安全を確保するため、道路の通行を制限するなどの措置が取られた。

 東森新聞の報道によると、警察は20人以上を動員し、現場での対峙は約3時間に及んだ。

 男性が負傷した後も警察は説得を続け、現場の安全を確認しながら制圧の機会を探った。

テーザー銃と防護盾で制圧

 警察は午後1時ごろ、テーザー銃を使用して男性を制圧した。

 現場では防護盾なども使用され、警察官が男性の持っていた刃物を取り上げた。

 その後、男性は救急隊員によって病院に搬送された。

 中央通信社は蘆洲警察分局の説明として、男性が刃物で自分の脚を傷つけたため、警察がテーザー銃を使って制圧し、強制的に病院へ搬送したと伝えた。

 別の地元報道では、男性は顔や手などにも負傷していたとされるが、各部位の負傷原因や程度は明らかになっていない。

 また、男性の病院搬送後の詳しい治療経過についても、今回確認した資料では限定的な情報しか得られていない。

発砲は警告目的、銃弾による負傷者なし

 警察は、男性が刃物を振りかざして警察官らに危険が及ぶ状況だったため、警告のために拳銃を使用したと説明している。

 知新聞などは、警察官が空に向けて2発発砲したと報じた。

 一方、東森新聞の後続報道では、警告射撃の方向について異なる記述があり、発砲の具体的な方向は報道間で一致していない。

 ただし、警告射撃による負傷者がいなかった点は、各社の報道で一致している。

 警察が実弾による警告射撃を行った後、テーザー銃を使って男性を制圧したことも確認されている。

男性の健康状態や事件の動機は調査中

 地元メディアの一部は、男性が以前から精神面の不調を抱えており、事件当日も症状が出ていた可能性があると報じた。

 しかし、男性の具体的な診断内容や、今回の行動との医学的な因果関係は確認されていない。

 警察が把握しているのは、父親から刃物を振り回しているとの通報を受けたこと、男性が警察官らに刃物を振りかざしたこと、対峙中に自ら負傷したことなどである。

 東森新聞は、男性が公衆への脅迫、殺人未遂、公務執行妨害、家庭内暴力などに関わる容疑で捜査対象となっていると伝えた。

 ただし、これらは捜査段階の容疑であり、刑事責任が確定したものではない。

 警察は、男性の回復状況を踏まえて事情を聴き、刃物を持ち出した経緯や警察官らに対する行為を詳しく調べる方針だ。

 今回の事件では、男性が自ら負傷したものの、警察官や周辺住民への人的被害は確認されていない。

出典

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(2026年10月27日)

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