台湾北部・桃園市蘆竹区にある半導体受託製造大手、世界先進積体電路(VIS)の第3工場で8月27日深夜、火災が発生し、夜勤の従業員200人余りが一時避難した。けが人や取り残された人はいなかった。世界先進は28日朝、主要な工場設備や電力、生産設備に影響はなく、多くの生産ラインが正常稼働を続けていると発表した。
火災が発生したのは桃園市蘆竹区長栄路にある世界先進第3工場。桃園市政府消防局によると、27日午後11時29分ごろ通報を受けた。現場は地上4階建て鉄筋コンクリート造りの建物で、屋上に設置された機械設備から出火した。聯合報によると、アルカリ洗浄装置と空調換気設備が燃えた。燃焼面積は約20平方メートルだった。
消防89人が出動、従業員200人余りを避難
消防局は消防隊員89人、消防車35台、救急車3台を投入した。工場側も火災発生直後に緊急対応手順を開始し、工場内にいた従業員200人余りを安全な場所へ避難させ、人数を確認した。
消防局によると、火勢は28日午前0時14分に制御され、同0時21分に完全に消し止められた。負傷者や建物内に取り残された人はいなかった。出火原因と具体的な財産被害については消防当局が調査している。
一方、世界先進は28日朝に公表した重大情報で、消防の協力により「午前0時04分に火勢を消し止めた」と説明した。消防局が発表した完全鎮火時刻の0時21分とは異なるが、消防側ではその後も残火処理や安全確認を続けており、発表上の基準の違いによるものとみられる。
多くの生産ラインは正常稼働
世界先進によると、火災後に工場内の安全を確認し、避難していた従業員は順次職場に戻った。
同社が設備を確認したところ、主要な工場ユーティリティー設備、電力系統、生産設備の機能には影響がなく、多くの生産ラインが正常な生産を続けている。火災の影響を受けたのは大気汚染防止設備と、それにつながる一部設備で、再接続作業を終えた後、今週中に運転を再開する予定という。
世界先進は今回の火災について「生産ラインの運転に重大な影響はない」としている。出火原因やその他の影響については引き続き確認を進める。
第3工場は8インチウエハーの受託製造などを手掛ける世界先進の台湾における主要生産拠点の一つ。経済日報によると、世界先進が2014年に旧勝普電子の工場を取得して運営を引き継いだ。
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