台湾立法院、監察委員候補27人を全員否決 張景森氏「愚か極まりない」

台湾の立法院は28日、監察委員人事の同意権案について記名投票を行い、監察院長・副院長候補の陳永興氏、王栄璋氏ら候補者27人全員を否決した。これを受け、行政院元政務委員の張景森氏は29日、野党勢力を「愚か極まりない」と批判した。

張氏はフェイスブックで、今回の結果は「監察院への教訓」ではなく、監察委員が職務を行えない状態にするものだと指摘した。監察委員がいなければ、監察院が担う調査、是正要求、弾劾などの中核的な権限は正常に機能しないとし、「最も喜んでいるのは行政院だ」と述べた。

張氏によると、陳水扁政権期にも、立法院が新たな監察委員人事を処理しなかったため、2005年の第3期監察委員の任期満了後、監察院に3年半にわたり監察委員がいない状態が続いた。当時、行政院で勤務していた張氏は「行政機関と公務員は皆、歓呼していた」と振り返った。

張氏は、野党が監察院に反対するなら憲法改正で廃止を提案するか、候補者を個別に審査して否決すべきだったと主張した。監察権をどう引き継ぐかの制度設計を示さず全員を否決したことで、野党が行政権への監督機能を自ら取り除き、監督の空白を生じさせたと批判した。

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