台湾の国家安全局は10月22日、中国による越境的な政治的抑圧に台湾域内の犯罪組織や民間調査会社が関与している可能性について調べていると明らかにした。
芸能人襲撃事件などが背景
台湾では、中国の習近平国家主席を風刺していた芸能人の黄逸豪さんが乗用車にはねられる事件が発生した。
台湾の検察当局は10月21日、黄さんを故意にはねたとして男5人を起訴した。検察側は、中国本土の人物が報酬を提示して襲撃を依頼した疑いがあるとみている。
犯罪組織や民間調査会社の関与を調査
台湾当局は、中国側が台湾域内の人物や組織を通じて、批判的な言論活動を行う人々に圧力をかけている可能性を警戒している。
調査では、犯罪組織や民間調査会社との関係、資金の流れなどが焦点となる。
ただし、中国政府が個々の事件を直接指示したと確定したわけではない。
法制度の見直しも検討
台湾当局は、越境的な政治的抑圧への対処を強化するため、関連法制度の見直しも検討している。
今回の問題は、台湾域内で起きた犯罪そのものに加え、国外からの指示や資金提供の有無を調べる国家安全上の問題として扱われている。
