台湾で分娩誘発剤が供給不足、衛生当局が代替供給先を募集

台湾衛生福利部食品薬物管理署は10月20日、出産時に使用する分娩誘発剤「ジノプロストン」の膣剤が供給不足となっているため、代替供給先を募集すると公告した。製造会社の生産上の問題が原因で、通常の供給が再開するのは2027年2月下旬になる見通し。台湾では同剤が月平均約2000錠使用されており、当局は医療現場での供給途絶を防ぐため、特別な製造・輸入手続きを検討している。

製造会社の問題で供給に影響

食品薬物管理署によると、供給不足となっているのは、有効成分ジノプロストンを含む膣剤で、台湾での製品名は「普洛舒定-益二型陰道錠」。

ジノプロストンは子宮頸管の熟化や分娩誘発などに使用される医薬品で、台湾の医薬品関連法令に基づく必要医薬品に指定されている。

当局は製造会社の生産上の問題が供給不足の原因だと説明している。具体的な製造上の問題については、今回確認した報道では明らかになっていない。

年間使用量は約2万5000錠

台湾の健康保険関連データによると、2025年の同剤の年間申請数量は約2万5000錠で、月平均の使用量は約2000錠だった。

食品薬物管理署は、同じ有効成分を含む別の剤形の医薬品について、台湾国内で販売許可があると説明した。

ただし、今回供給不足となっている製品には臨床上の必要性があるため、別の剤形の製品が存在することだけで対応を終えるのではなく、同じ剤形の供給確保を図るとしている。

特別な製造・輸入手続きを検討

食品薬物管理署は20日、医薬品・医療機器の供給情報を掲載するプラットフォームで、供給に協力できる企業の募集を開始した。

通常の流通経路で十分な数量を確保できない場合に備え、特別な製造または輸入を認める制度を活用する考えだ。

当局によると、通常供給の再開は2027年2月下旬となる見通しで、それまでの期間について供給確保が課題となる。

今回確認されたのは医薬品の供給不足と代替調達の開始であり、台湾の医療機関で分娩誘発処置が中止された事例の有無は確認されていない。

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