台湾・高雄市議に太陽光発電事業巡る収賄疑惑、検察が捜索 陳善慧氏を250万台湾元で釈放

台湾南部の橋頭地方検察署が、高雄市議会議員の陳善慧氏について、太陽光発電事業などに関係する業者から賄賂を受け取った疑いで捜査していることが分かった。検察は10月29日、陳氏の自宅や事務所、市議会内の執務室などを捜索した。聯合報の30日付続報によると、裁判所は陳氏を250万台湾元の保証金で釈放することを認め、事件の共犯者や証人との接触を制限した。

事件は、別の高雄市議会議員を対象とする汚職捜査から発展した。

太陽光発電関連業者からの利益供与を捜査

聯合報によると、橋頭地方検察署は、高雄市議会議員の陳明沢氏が職務上の権限や立場を利用し、太陽光発電関連業者や土砂搬出業者から不当な利益を得た疑いを調べていた。

検察は資金の流れを追跡する過程で、陳善慧氏も陳明沢氏とともに業者から賄賂を受け取った疑いがあると判断し、捜査対象を拡大した。29日には陳善慧氏の関係先を捜索し、事情を聴いた。

中央通信社の当初の報道では、検察は別件の捜査過程で関連情報を把握したと説明する一方、具体的な容疑を明らかにしていなかった。

その後、聯合報の30日付続報で、太陽光発電関連事業や土砂搬出に関わる収賄疑惑が捜査対象になっていることが明らかになった。

裁判所は250万台湾元での釈放を認める

検察は陳善慧氏の勾留を請求したが、橋頭地方裁判所は30日未明、250万台湾元の保証金による釈放を認めた。聯合報によると、陳氏は午前3時30分ごろに手続きを終えて釈放された。

裁判所は、事件の共犯者や証人との接触を制限した。保証金の納付や接触制限は捜査・裁判手続き上の措置であり、陳氏の有罪が確定したわけではない。

再生可能エネルギー事業と地方政治

台湾では太陽光発電を含む再生可能エネルギーの導入が進められている。発電設備の建設には用地確保、許認可、工事、土砂搬出など、地方行政に関係する手続きが伴う。

今回の事件では、地方議会議員と関連事業者の間で不当な利益の授受があったかどうかが捜査対象となっている。

ただし、具体的な贈収賄の金額、対象となった事業案件の詳細、許認可への影響については、今回確認した報道だけでは特定できない。検察は今後、資金の流れや関係者の供述を調べ、刑事責任の有無を判断する。

出典

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