新竹・湖口のパナソニック系工場火災、行方不明の2人死亡 5人負傷

台湾北部・新竹県湖口郷の台湾松下多層材料の工場で11月4日未明に発生した爆発火災で、新竹県消防局は5日、行方が分からなくなっていた従業員2人を発見し、いずれも死亡していたと発表した。事故では別に従業員5人が負傷した。遺体の身元確認と、出火原因や設備被害の調査が進められている。

工場はパナソニックグループの電子材料製造拠点で、湖口郷光復路にある。4日午前1時58分ごろに爆発を伴う火災が発生し、当時は20人余りが製造ラインで作業をしていた。中央社によると、建物は5階建ての鉄骨造りで、現場では爆発音が続き、消防隊が放水と従業員の捜索を行った。

負傷した5人のうち3人は台湾籍、2人はベトナム籍だった。消防の初期発表では、やけどや胸の痛み、呼吸困難、頭部の傷、脚の骨折などが確認され、いずれも意識がある状態で病院に搬送された。4日朝の消防発表では、35歳のベトナム籍男性は顔のやけど、頭部の裂傷、右脚の骨折があり、49歳の台湾籍男性は右胸の痛みと左前腕のやけどがあった。台湾籍の従業員2人は所在が確認できず、消防が建物内部の捜索を続けていた。

5日朝、消防は車両12台と隊員23人を出動させ、大型の破砕機などを使って倒壊物を取り除いた。放水で隊員の安全を確保しながら捜索し、2人の遺体を相次いで発見した。公視新聞によると、発見場所はA棟の4階と1階で、遺体の損傷が激しく、DNAを採取して身元を確認する必要があるとされた。

消防は、爆発で物が倒れたり飛散したりし、従業員が金属部材や倒壊した建物の下に埋もれた可能性があったことが、捜索を難しくしたと説明した。2人の発見により、当初「5人負傷、2人行方不明」とされていた人的被害は、死者2人、負傷者5人となった。

出火原因について、消防は工場内にあったメタノールやメチルエチルケトンなどの可燃性溶剤が関係した可能性を示している。ただし暫定的な見方で、何が着火源となり、どの工程で事故が起きたかは確定していない。中央社によると、工場は今年8月の消防安全検査には合格していた。

ロイター通信は4日の初報で、パナソニックが台湾の施設での爆発を確認し、事故と原因を調べていると説明した。同工場は台湾のプリント基板メーカーに材料を供給しているが、今回確認した情報では顧客別の納入への影響や生産再開の見通しは明らかになっていない。

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