台湾中部・彰化県線西郷の彰浜工業区にある化学品メーカー、聚輔実業の工場で11月4日夕、火災が発生した。屋上に取り残された60歳の男性従業員1人が消防のはしご車で救出され、やけどを負って病院に搬送された。消防当局は同日午後8時32分に鎮火したと発表した。
現場は彰浜西一路28号の4階建て工場。消防署の最終報告によると、通報の受理は午後6時3分、現場到着は午後6時16分で、工場内に保管していた可燃性の化学液体が燃えた。消防隊は午後8時29分に火勢を抑え、同32分に消し止めた。
聯合報と公視新聞は、1階で有機溶剤が漏れ、火が広がったと伝えた。公視新聞によると、炎は排水溝にも及び、工場内から激しい炎と煙が上がった。消防署は、現場にプロピレングリコールモノメチルエーテルなどの溶剤が保管されていたと報告している。漏出の詳しい経緯や着火原因は調査中である。
男性従業員は屋上から救助された際に意識があり、彰化基督教医院に搬送された。公視新聞は背中に約30%の2度のやけどを負ったと伝えている。救出時刻には資料間で差があり、聯合報の速報は午後8時21分、消防署の最終報告は午後8時30分としている。
焼損面積にも違いがある。聯合報の4日夜の速報では約100平方メートルとされたが、消防署の最終報告は約600平方メートルとしている。消防署の最終報告では、車両27台、隊員59人のほか、消防ロボット3台とドローン1機が投入された。
大量の化学溶剤が燃えたことを受け、環境当局は風下に当たる線西、鹿港、福興の住民に窓を閉めるなどの注意を促した。今回確認した資料では、操業停止の期間や設備損害額、周辺環境への最終的な影響は明らかになっていない。
