セントルシア首相が台湾を公式訪問、農業・経済協力の拡大を協議

カリブ海の島国セントルシアのフィリップ・J・ピエール首相は10月27日、代表団を率いて台湾を公式訪問した。台湾の林佳龍外務相が桃園国際空港で出迎え、同日開催した歓迎昼食会で農業、教育、経済、観光、文化などの分野における協力拡大について協議した。台湾の国際機関への参加を長年支持しているセントルシア政府に対し、林外務相が謝意を表明した。

今回の訪問は台湾政府の招待によるもの。林外務相はピエール首相の訪台を歓迎し、両国間の外交関係と協力事業をさらに発展させる考えを示した。

農業・教育に加え文化財保護などへ協力拡大

ピエール首相は、台湾がセントルシアの社会発展を長年支援してきたことに感謝を表明した。

今後の協力については、農業、教育、若者の能力向上、女性の社会参加・能力向上を重点分野として挙げた。さらに、歴史文化遺産の保存やクリエーティブ産業にも協力を広げたいとの意向を示した。

林外務相は、セントルシアが豊かな文化資源を持つ一方、台湾には文化コンテンツの企画・デザイン産業に強みがあると説明し、両国の特色を生かした協力が可能だと述べた。

昼食会では、台湾とカリブ海諸国の交流を促進する「台湾カリブ海共栄学院」の設立についても意見を交わした。

貿易・観光分野の交流促進も協議

両国は貿易・投資、観光、文化交流の促進についても協議した。

台湾外務省によると、林外務相は2024年にセントルシアを訪問し、ピエール首相の歓迎を受けた。その際には、台湾とセントルシアの技術協力事業の成果を視察している。

林外務相は今回の会談で、台湾政府が推進する総合外交政策と友好国支援の枠組みを通じ、セントルシアとの協力を継続する考えを示した。

今回の昼食会には、セントルシアのロバート・K・ルイス駐台湾大使夫妻のほか、台湾の国際合作発展基金会、台湾貿易センター、中南米・カリブ海貿易事務所の関係者も出席した。

これらの機関は台湾の対外経済・技術協力や貿易交流に関わっており、今回の訪問でも経済関係の強化が協議事項となった。

台湾の国際機関参加への支持に謝意

林外務相は、セントルシア政府が台湾の国際機関への有意義な参加を継続して支持していることに謝意を示した。

台湾は中国との外交関係をめぐる対立を背景に、国際機関への参加に制約を受けている。セントルシアは台湾と正式な外交関係を維持する国の一つで、国際社会における台湾の参加を支持してきた。

台湾政府は外交関係国との協力を通じ、農業、教育、社会開発、経済交流などの事業を進めている。

今回の首相訪問では、従来の技術協力に加え、文化財の保存やクリエーティブ産業など、新たな協力分野が議題となった。具体的な事業内容や実施時期については、27日の発表では明らかにされていない。

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(2026年10月28日)

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