中国艦艇100隻超が第1列島線展開 米空母「ジョージ・ワシントン」巡航継続で対中抑止維持

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中国艦艇100隻超、第1列島線周辺に展開

 台湾の国家安全会議(国安会、NSC)の呉ショウ(金ヘンにリットウ)燮秘書長は23日、中国がここ数日、第1列島線周辺に100隻を超える艦艇を展開していると明らかにし、「地域の平和と安定を脅かしている唯一の問題の根源は中国だ」と批判した。台湾の中央通信社などが伝えた。

 米海軍は24日、空母「ジョージ・ワシントン」を横須賀基地から出港させ、新たなインド太平洋の巡航と訓練任務を開始した。中国軍の活動活発化の中でも、米軍の西太平洋における空母運用に影響が出ていないことを示した。

 呉氏はX(旧ツイッター)への投稿で、台湾側の情報・監視・偵察活動による分析として、中国艦艇100隻超が第1列島線周辺で活動していると説明した。展開時期は、北京で開かれたトランプ米大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談直後に重なると指摘した。

 第1列島線は、日本列島から沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ線を指し、中国海軍の外洋進出を封じ込める戦略ラインとして位置付けられてきた。中国軍は近年、この海域で空母打撃群、駆逐艦、海警船、海洋調査船などの活動を急速に拡大している。

 台湾海巡署(海上保安機関)は22日、中国の海洋調査船「同済号」が台湾周辺海域で海水採取や海底調査などの違法活動を行ったとして、巡視船が監視し強制退去させたと発表した。

 海巡署によると、中国は現在120隻超の海洋調査船を保有しており、活動範囲は第1列島線からグアム周辺の第2列島線、さらにハワイ周辺の第3列島線にまで拡大している。台湾側は現在、台湾周辺で約41隻の中国籍調査船の活動を把握しているという。

米空母「ジョージ・ワシントン」が通常任務継続

 こうした中、米紙「星条旗新聞(Stars and Stripes)」によると、米海軍第7艦隊所属の空母「ジョージ・ワシントン」は24日午後、東京湾を出航し、2024年に横須賀へ復帰して以降2回目となるインド太平洋巡航任務に入った。

 同艦は米海軍で唯一、海外に常駐配備されている空母であり、西太平洋における米軍の即応態勢の中核を担う存在だ。今回の展開期間は約6カ月となる見通しで、期間中には横須賀へ一時帰港し補給や整備を行う可能性がある。

 艦側報道担当のマーク・ラングフォード少佐は、「ジョージ・ワシントン」がインド太平洋地域での通常の作戦・訓練任務に就いたと説明した。出港時には公開式典は行われなかったが、約70人の家族らが岸辺で見送ったという。

 また、同艦所属の第5空母航空団も先に、山口県岩国基地で10日間にわたる模擬着艦訓練を終えており、今後海上で空母と合流し統合作戦を展開するとみられる。

 米海軍は近年、中国海軍の遠洋展開能力向上に対抗するため、空母打撃群や強襲揚陸艦を軸とした前方展開戦略を強化している。特に台湾海峡や南シナ海周辺では、「航行の自由作戦」や同盟国との共同訓練を継続している。

 中国側は空母「福建」の戦力化や055型ミサイル駆逐艦の増勢を進めているほか、海洋調査船や海警船を含む「グレーゾーン」活動を通じ、軍事・準軍事の両面から海洋進出を加速している。

 一方、米軍は中東地域でも高水準の展開を維持している。米海軍協会ニュース(USNI News)によると、空母「エイブラハム・リンカーン」「ジョージ・H・W・ブッシュ」、強襲揚陸艦「トリポリ」が現在もアラビア海周辺で活動している。

 米軍が中東対応を続けながらも、西太平洋で空母戦力を維持していることは、中国に対する抑止力維持を重視している表れとみられる。中国軍による第1列島線周辺での活動常態化を受け、米中間の軍事的緊張は今後さらに高まる可能性がある。

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