2026年8月19日早朝、台湾・屏東県満州郷の国家中山科学研究院九鵬基地で飛翔体の実射試験が行われた。飛翔体は発射後、予定されていた沖合の危険区域へ向かわず、白い煙の軌跡を描きながら大きく旋回して内陸の山間部に墜落した。初期調査では無人の山間部に落下し、死傷者や住宅被害は確認されていない。
自由時報はミサイル試験で飛翔体が航路を外れたと報じた。一方、中央社は国家中山科学研究院が衛星運搬ロケットの試験を実施したと伝えている。中科院によると、飛行初期の軌道に異常が生じたため、計画に基づいて自爆機構を作動させ、ロケットを安全管制範囲内の屏東県牡丹郷の山間部に墜落させたという。報道によって飛翔体の種類や墜落地点の表現に違いがある。
中科院は、人的被害と財産被害はいずれもなかったとしている。今後はテレメトリー情報を分析し、設計を修正する方針である。原因については、自由時報の記事では不明とされており、軍関係者や中科院による調査が求められている。
九鵬基地周辺の内陸山間部への墜落は、試験飛翔体の安全管制と周辺住民の安全に関わる事案である。台湾の防衛関連活動や軍事訓練区域の管理を注視する上で、今後の調査結果が焦点となる。
