台湾の半導体受託製造最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が、中国のレアアース輸出規制による設備部品の供給途絶に備え、レアアースを使用しないモーターなどの採用を検討していることが分かった。ロイター通信が10月22日、事情に詳しい複数の関係者の話として報じた。
工場の自動化設備にレアアース磁石
半導体工場では、製造装置や搬送設備などの自動化に多数のモーターが使用されている。一部のモーターにはレアアースを用いた高性能磁石が組み込まれており、中国の輸出規制が関連部品の調達に影響する可能性がある。
TSMCは、こうした調達上のリスクを軽減するため、レアアースへの依存度が低い設備や部品の採用可能性を調べているという。
検討は初期段階、導入決定ではない
ロイターによると、代替部品の検討は初期段階であり、設備の大規模な切り替えが決まったわけではない。TSMCは報道についてコメントを控えた。
半導体製造設備には高い精度と信頼性が求められるため、代替部品の採用には性能、耐久性、既存設備との互換性などの確認が必要になる。
今回の動きは、レアアースの調達リスクが半導体製造設備の供給網にも波及し得ることを示している。ただし、現時点でTSMCの生産停止や大規模な設備変更が確認されたわけではない。
出典: ロイター(10月22日)、中央社
